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2017年09月30日

鍋島佳緒里出演ライブ・オンライン生放送のお知らせ

本日鍋島佳緒里が出演予定のライブがオンラインで生放送でご覧頂けます。
14:15〜です。鍋島は今回「歌う作曲家」としてトリを努めさせて頂きます。
無料で視聴できますのでまずはアクセスなさってみてください。


2部のみの生放送です。
当日券もございますのでお近くの方は直接いらして下さっても結構です。
神楽坂GLEE ライブは13時から。入場料6.000円(1ドリンク付)
今回は放送業界で活躍する作曲家4名のライブです。
1部では毎回好評頂いている鍋島佳緒里の語り組曲をご披露
「イザナキとイザナミ〜古事記より」をお届けします。


JCAA Muse02コピー.jpg
お楽しみに。
鍋島佳緒里
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2017年02月14日

【Chorus Plus IV】 満員の皆さまで迎える事ができました

2月3日にサントリーホールブルーローズで開催されました、
JCAA presents ChorusPlus IV お蔭さまでたくさんの方々にお越し頂きました。
18:30から入口に列が出来、当日券は予想外にお求めの方がいらして
当日券売り場も長蛇の列となりました。
一旦、残席状況を正確に確認する為に当日券販売を見合わせたほどでした。
文字通り、満席御礼となりました。
ありがとうございます。

ChorusPlusIVKimono.jpg
click !

ChorusPlusIVsuntory.jpgOctavioPaz.jpg

昨年からJCAAの会員になり、今年初めてのコーラス作品発表でしたが、
栗山文昭氏率いる栗友会の皆さまのお蔭で非常に素晴らしい演奏となりました。
他の出品者は皆、放送業界のキャリアの方ばかり。
一口にコーラス作品、といってもこんなに種類があるのですね?と
いらした方は驚いていらっしゃいました。
どの作品もレベルが高い、とお褒め頂き嬉しかったです。

大好きなメキシコ人作家、オクタビオ・パス氏の「内なる樹木」を
テキストにしてのコーラス作品は本当に思い出深い作品となりました。
感想は様々で、野性的、古代の魂、歌声がパイプオルガンのようだった、
ふかく心の底に響いた、あるいは、スペイン語の美しい響きが心に残って…
など、このようにたくさんの感想が頂けたのでした。
おいで下さりました皆さま、心から感謝申し上げます。

さらに新しい作品を求めて、書き続けて参ります。
是非ご支援のほど、宜しくお願い致します。

尚、今後のスケジュールは下記の日程で開催されます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
3月29日(水)19:00〜 「アジアの伝統・アジアの現代2017」
       【彼方から】日本初演
    (入谷台東区生涯学習センター内ミレニアムホール)
4月7日(金)「(仮名)コーラスとアンサンブルの夕べ」
       【迷い鳥】コーラス&アンサンブル作品初演
    (王子北とぴあ・つつじホール)
4月17日(月)ゴッホ 太陽が燃え尽きる時 森耕治&鍋島佳緒里 
       【絵画の解説と即興演奏】
    (汐留ベヒシュタインサロン)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

詳細は近日中にアップ致します。
お問い合わせは info★a-tfactory.co.jp (★を@に変えてご送信下さいませ)まで、いつでもどうぞ。
FaceBookでも随時ご案内して参りますのでチェックなさってみて下さい。
https://www.facebook.com/鍋島佳緒里-Kaori-Nabeshima-863433400444705/
kaorinIcon.jpg

posted by カオリン at 16:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月25日

★鍋島佳緒里作曲[内なる樹木]アカペラ混声四部コーラス、初演間近 ★

★鍋島佳緒里 新作初演のお知らせです★

ChorusPlusIVsuntory.jpg click!

2月3日(金)19:00〜 サントリーホールブルーローズ
”Chorus Plus IV”

[内なる樹木]
詩:オクタビオ・パス  曲:鍋島佳緒里
(ア・カペラ混声四部合唱)


演奏は栗山文昭指揮、栗友会
入場料:前売り3.800円 学生:2.000円
    当日 4.000円 学生:2.200円


コーラスプラスはコーラスに何かプラスする、という意味で始められた
企画で今回が4回目になります。
普段放送業界を中心に活躍する作曲家・編曲家10名の出品によるコーラスの祭典。
今回、私は日本語訳の詩の朗読をコーラスにプラスしています。
そして歌は原語のスペイン語で歌って頂く事に致しました。

詩はメキシコ人ノーベル賞作家、オクタビオ・パスの代表的作品
"A tree within"のテキストを使っています。音楽&日本語訳は鍋島佳緒里
今回は日本語朗読→スペイン語でコーラス♫という形で演奏致します。
OctavioPaz.jpg click!
オクタビオ・パスはメキシコが誇る作家・詩人ですが、非常に観察力、洞察力ともにシャープで無駄を削ぎ落としたスタイルを持っており、詩はドライでスタイリッシュな世界観があります。
オクタビオ・パスは作家でありましたが、外交官としての生活も長く、フランス赴任の後、
インドで全権大使を6年ほど務めています。世界の色々な場所に滞在した人生経験が、このオクタビオ・パス、という作家・詩人の色を作ったように思います。
このオクタビオ・パスの世界を、音楽に乗せて皆様にお届け致します。

司会はNHKの武内陶子さんと、放送業界大御所の小六禮次郎氏のお二人。
他の作曲家の作品のレベルが非常に高く、どれも聞き応えがあります。
残席僅かとなって参りました。
ご予約、お問い合わせはinfo★a-tfactory.co.jpまでどうぞ。
(★印を@に変えてご送信下さい=スパム防止の為)
皆様のお越しをお待ちしております!

★現代作家の著作権の難しい問題に今回は、在日メキシコ大使館が数ヶ月に渡ってサポート下さいました。このサイトを借りて、心から感謝申し上げます。
posted by カオリン at 13:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月01日

謹賀新年★2017★

 nenga2017noAdress.jpg
昨年は非常に充実した1年でした。
今年は2月3日(金)サントリーホールでのコーラスの作品〈内なる樹木〉の初演からスタート致します。
皆様にも良い年となりますよう。
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posted by カオリン at 03:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

〈印象派 モネの世界〉森耕治&鍋島佳緒里 ご案内

暑い日が続いていましたがここ数日で東京は雷雨が続いています。
この雨でぐっと秋に近づく気がしています。
秋一番に絵画と音楽のコラボレーションをお届け致します。

〈印象派 モネの世界・森耕治&鍋島佳緒里〉
  -目と耳で楽しむ贅沢なアート空間 -
9月7日(水)19:30〜
ベヒシュタイン・サロン(ゆりかもめ汐留駅徒歩5分)
東京都港区東新橋2-18-2 グラディート汐留ピアンコ1F
入場料:4.000円
ご予約は info★a-tfactory.co.jp (有)アートファクトリーまで
(★を@に変えて送信下さい)

MoriMonet0907.jpg
〈印象派モネの世界 森耕治&鍋島佳緒里〉↑クリックで拡大


Mori_Nabeshima097ura.jpg
プロフィール↑クリックで拡大



今回は絵画の講演会とピアノ即興という珍しいスタイルでのコラボレーションの開催です。
フランスはソルボンヌ大学に進み、フランス・ベルギー在住35年で現在はベルギー王立美術館日本人初の公式解説員として多忙な日を送られている森耕治さんですが、2年前に日本に短期帰国された際に名画の解説の講演をスタート。それ以来帰国の度に日本各地で講演会を開催。いつも満員になるほどの人気となっています。
今回は『印象派 モネの世界』と題して、森耕治氏のモネの絵画の解説と共に、
その絵画からインスピレーションを得て鍋島佳緒里が即興演奏をしていきます。
印象派とは言ってもドヴュッシーなどの印象派の作曲家の作品を演奏するのではありません。
鍋島佳緒里の感じる印象派を作曲家の音で作って演奏して行きます。当日いきなり即興ではなく、あらかじめ頂いた画像にガイドラインを作り音を書き留めています。当日はそこから当日の雰囲気を大切に演奏をお届けします。
文献からの美術史だけでなく、絵を志した森耕治氏ならではの視点で本当のアートを教えて下さいます。安倍首相ご夫妻のベルギー訪問の際も王立美術館でのご説明は森さんがなさいました。今や引っ張りだこの森耕治さんですが、そこに音楽でどのように盛り上げていかれるか、楽しみです。
80名限定です。
★日本ではまだ即興という分野がきちんと確立されておらず、JAZZのインプロヴィゼーションしかメジャーではありませんが、若い頃、ラジオドラマなどの録音の仕事は作家の先生やディレクターからアイディアを頂いてスタジオでその場でほぼ即興録りでした。その経験を活かしながらもっと説得力のある音楽に仕上げたいと思っております。
当日はベルリンのベヒシュタインのグランドピアノでの演をお聴き頂けます。ドビュッシーリストが愛したピアノ。ベヒシュタインの響きも是非お楽しみ下さい。
皆様のおいでを心からお待ちしております。
ご予約は info★a-tfactory.co.jp (有)アートファクトリーまで
(★を@に変えて送信下さい)


後ほどご案内する銀行口座への振込をもって正式予約とさせて頂きます。
皆様のお越しをお待ちしております。
鍋島佳緒里
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posted by カオリン at 17:49| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月20日

〈Horizon Workers II〉YouTubeにアップ完了♪

久しぶりに作品をアップしましたので是非ご覧下さい。

〈Horizon Workers II〉
       for Clarinet, Bass Clarinet, ViloinCello, Bass

初演:2011年9月27日 東京文化会館
   21世紀音楽の会第9回演奏会

クラリネット&バスクラリネット:山根孝司
チェロ: 菊地知也
コントラバス:吉田 秀

作品ノート:
邦題だと〈地平線の労働者たち〉という意味になりますが、これは地球に朝が来ようが夜が来ようが常に働いている生き物がいる…という意味になります。自分にその意識がない時でもその営みは決して止まらない。自分が生まれる前からそうで、自分がいなくなった後も、その営みは止まらない…



この作品の演奏者は世界的な方々なので演奏が秀逸なのはもちろんですが、東京文化会館での録音状態が非常に良いです。
現代作曲家の作品は演奏家が優れていると作品自体の力が底上げされるので良い演奏家、作品を深く理解して下さる演奏家に出会える事は何よりも大切でありがたい事です。
〈Horizon Workers II〉はそういった演奏家3名の圧倒的な作品理解によって素晴らしい協力体制で初演を迎えられました。是非、そういう経緯の作品を皆様にお聞き頂きたいです。

さらに今回、YouTubeへの音源アップを演奏家三名にご快諾頂き、改めて紙上を借りてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

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posted by カオリン at 19:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月22日

「Secret Room Vol.2 −布と箱」工藤あかね at トーキョーワンダーサイト本郷

akaneK.jpg アーティスト 工藤あかね
タイトルを日本語に訳すと〈秘密の部屋 その二 – 布と箱〉ー 非常に濃密で想像力を掻き立てられるタイトル。

工藤あかね氏はソプラノ歌手にとどまらず、ダンサーでありギタリストでもあるマルチパフォーマー。
今回11月27日-28日の二日にわたり開催された公演のプログラムは

・ジョン・ケージ:ソネクス 2(1985)
・ジョン・ケージ:花(1950)
・カール・ハインツ・シュトックハウゼン:一週間の7つの歌(1986)
・湯浅譲二:R・D・レインからの2篇(2005)

     「私は夢をみた」 「愛は似る降りくる雪の…」
・ジョン・ケージ:4’33”
・松平頼暁:Trio for One Player
(2014 初演)

工藤あかねの声域は広く、特に低音域に特徴があり、一般的なソプラノでは安定しづらい音域にも非常に響きの力強さがある。ヨーロッパ的なソプラノの響きとも違う、あまりグラマラスになり過ぎない声、それなのに中心に猛烈に太い芯を持った声質を持っていて、それが一貫して高音まで揃った濃い密度で響く。現代の歌を扱った作品の新しい表現力としては非常に恵まれた資質を持っており、実際に縦横無尽に広がりを見せていた。

akane02.jpg
タイトルから想像される通りにステージの中央に長方形の座れる白い箱がありスツールのように中から色々取り出せるしくみ。ギターは上手奥に置かれており、中央の箱と良い意味でステージ上での緊張の糸を引っ張り合う配置になっていた。
上手がそういうテンションで空間が占領されているので、下手に何かを期待させる空間が作り出されていた。さらにシーツの何倍もあるような真っ白な布を使って白いドレスで音と歌とダンスとギターを織り交ぜての舞台表現を披露した。
舞台の床の肌色に近いライトブラウンと三種類の、布の白、箱の白、ドレスの白。非常にシンプルなこの舞台は逆に観客に想像力を要求して来る事に公演の途中から気づき始めた。
これは鑑賞ではなくて、実は観客が参加できる形のパフォーマンス。それは想像力という形で参加できるわけだけれども。
白=白装束というのは生まれるときの産着の色でもあり死に装束の白でもあり、あ・うんとも繋がり、エンジェルの白でもあり下着の艶かしい白でもあり、両極端な意味を持つのが白。生と死、清純さと妖艶さ、無と有、そして白い布にはフラットとドレープ、といった3Dでの立体感が加わり、帽子、衣服、寝床、地面、赤ん坊等…ダンスを伴って想像はさらに膨らむ。身にまとったときのその白い布は時にはエジプトのあるいはインドの、そしてアフリカの…そして日本の衣装に見えたりもした。
彼女のギターは予想を超えて素晴らしく、弦が一音一音弧を描くように良く鳴って説得力を持ってこちらに訴えて来る。
akane03.jpg Photo@Naoshi Kukiyama

プログラム中、ジョン・ケージ作品が3作取り上げられたが、その中で最も作品に命を吹き込んでいたのは有名な〈4’33”〉であった。何度も再演を見て聞いてきたジョン・ケージのこの作品がこの日、工藤あかねというパフォーマーを通して最も饒舌なイメージとなり、退屈や単調とは無縁の新しいスタイルの〈4’33”〉に仕上がっていた。
シュトックハウゼンの超絶技巧が網羅された〈一週間の7つの歌〉もその細かな指示と制約があるのが逆にパズルのような面白さになって動く図鑑のように興味深かった。
湯浅譲二氏の作品〈R・D・レインからの2篇〉は非常に官能的であり、第一声から非常に多彩で細やかな表現で書かれており、モダンの中に古風な雅な懐かしい人間的息づかいが抑制されて潜んで聞こえた。クールに清潔に表現をつづける工藤あかねのスタンスとは作品が非常に対極にあるのが新鮮で、逆にこちらはその質感の違いに酔うがごとく、耽溺してしまうような不思議な魅力があった。例えて言うなら天使と妖女の間を行き来するような天国と地獄の間を行き来するような、煩悩との闘いのような…。
プログラム最後の松平頼暁氏の〈Trio for One Player〉タイトルは、歌手+ダンサー+ギタリストのための作品を一人のパフォーマーのために書いた、という風に解釈できた。素数をメインにした数字の羅列発音から始まる作品は湯浅作品とは対照的に決して予断を許さない、というほど人工的に覚醒させられ続け、テンションを掛けられる。あの前後に関連を持たない数字の羅列を暗譜で表現しきった工藤の表現力には驚かされる。そしてギターを演奏しながら全く別の表現をパラレルに要求する作品であり、さらには時間軸を刻むダンスがある…。
パフォーマー泣かせとも言えるこの難曲は、この日最もパフォーマーを輝かせていた。
(工藤あかね「Secret Room Vol.2−布と箱」11月27日 於トーキョーワンダーサイト本郷)

【工藤あかね Profile】
東京藝術大学声楽科卒業。2011年にはリサイタル「Secret Room」を開催、シュトックハウゼン「ティアクライス」に自身で振付し、同作に踊るソプラノ版という新たな解釈を拓いた。2015年サントリー芸術財団「サマーフェスティバル」出演。近年はピアノの藤田朗子とデュオ「タマユラ」を結成し、これまでにサティ「ソクラテス」、シェーンベルク「架空庭園の書」、ヴィエルヌ「憂鬱と絶望」などを手がけている。

kaorinIcon.jpg by Kaorin


posted by カオリン at 00:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月28日

酵素を効果的に取り込むロー・フードレシピを公開中!

毎年どんどん暑さが増して来る夏ですが、こんな季節でもバテないよう、
おいしいレシピを公開致しました。
〈ほうれんそうのロー・スープ〉

spinachSoup.JPG

毎日食べても飽きない、酸っぱい冷製みそ汁、というようなテイスティなおいしさ!レストラン
★レシピ公開中★ ← Click!


〈マダムカオリンのキッチン〉ではこの他にも美しいシニアライフをめざすレシピをたくさん公開中です ↓
アンチ・エイジングをサポートするマダムカオリンのキッチン

猛暑も明るく楽しく過ごせるのが一番!
今日も良い1日を!晴れ
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2015年07月02日

Eros and Psyque がYouTubenに公開されました!

今年2月7日に京都芸術センターで世界初公開された映像作品、"Eros and Psyque"(エロスとプシケ)YouTubeに公開しました。
ご覧下さい!



カタロニア人の若き天才と言われる映像作家Gerard Gil(ジェラルド・ジル)氏による映像音楽はカオリン=鍋島佳緒里が担当しております。
初めて生の音=アコースティックではなくてエレクトロニクス音源を使用して音楽制作をしました。
"Eros and Psyque"京都初公開の後、スペインでのプレミアを終え、今回YouTube公開しました。

ギリシャ神話のエロスとプシケからフィルムの題名がついています。
ジェラルド・ジル氏のお話によればこの映像はNafsika Chrysoula Andriopoulouさんからの何万という植物の化石の顕微鏡写真の提供からこのフィルムが生まれたのでした。
とても美しい映像です。音楽も京都のプレミアでは好評でした。
是非、皆さまにご覧戴ければと思います。
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2015年05月31日

"King of Tenor" ヨナス・カウフマン来日。地震をも味方にスタンディングオベイション

昨年2014年の来日を一旦キャンセルしたあと、延期公演となった今回2015年のジャパン・ツアーとなったヨナス・カウフマンの公演。
Poster.jpgヨナス・カウフマン

今回初めてヨナス・カウフマンの歌声を生で聞いた。
サントリー大ホールで一人のソリストでピアノ伴奏で、というのは非常にプレッシャーのかかるステージだと推測される。
ましてオペラアリアのガラ・コンサートではなく、正統派リードでのリサイタル。
Aプログラムはシューベルト「冬の旅」
Bプログラムはシューマンの詩人の恋を含む、ワーグナー、リストの歌曲。
ドイツリードファンならやはりAプログラムに行く。会場はミューザ川崎シンフォニーホール。一方Bプログラムはサントリー大ホール。やはり麗しい「テノールの王」の歌はサントリーホールで聞きたくなるのが一般的音楽ファンの心情。この時点でうまいプログラミングだ、と思った。
つまり、サントリーホールの方が多分、素人的ファンが多い、という事になるわけ。「冬の旅」全曲が聞きたい方は万難を排してもミューザ川崎シンフォニーホールに聞きに行くので東京公演はチケット売り上げが偏らないだろう…と判断される。
スケジュールの都合でBプログラムの日程に行く事になった。個人的に精神的に余裕のない時のAプログラム=冬の旅全曲は自分には重すぎる…と感じた部分もあったし、リストの「ペトラルカの三つのソネット」のファンでもあり自分に取ってはBプログラムは楽しみであった。

SuntoryHallm.jpg開演前のサントリーホール

プログラムB(サントリー大ホール)
・シューマン:ケルナーの12の唄Op.35
 No.1 嵐の夜のたのしさ
 No.4 はじめての緑
 No.7 さすらい
 No.10 ひそかな涙
・シューマン:詩人の恋 Op.48
・ワーグナー:マティルデ・ヴェーゼンドングによる5つの詩 Op.91
・リスト:ペトラルカの3つのソネット S270

当初、公演を見て不思議に思ったけれど日本の代表的なメジャーホールのサントリーホールが公演第一日目、というのはマネジメントは何を考えてるのかな?という事だった。
通常はその国のメインホールは一番体調の良い時に当てるのがマネジメント会社。地方公演を数回して馴染んでから東京公演、というのが来日アーティストの通常なのである。それがサントリーホールが第一日目。
で、プログラムを見てわかった。今回の演奏会はサントリーホールがリラックスプログラム、という雰囲気に作ってある訳で、さらに世界各国のツアーで慣れているプログラムでまず一晩演奏、という段取りなのだと見えて来た。
彼の焦点はあくまでも「冬の旅」全曲。なのでサントリーホールでまず馴染んでから、二日目公演のミューザ川崎と三日目の大坂で「冬の旅」を歌う。なるほどなるほど…。
外国人アーティストは日本公演は反応がないので非常にノリにくい、と良くおっしゃる。そして日本はFarEast=極東=何しろ遠い!時差ぼけなどのつらさと闘いながらの演奏なので自分が楽器のオペラ歌手は神経質にならざるを得ない。という予想通り、非常に用心深い演奏のスタートになった。
徹底的にコントロールのきいたピアニッシモが目立ったシューマンの歌曲2種類。
休憩後も声量を出さないまま。
それだけにヘルムート・ドイチュのピアノの珠玉の響きが素晴しいのが印象的。長いコンビを組んでいるお二人の溶けるようなひとつになったアンサンブルはそれは美しかった。
ワーグナーの5曲を歌い終わっておじぎをした時、あの震度4の地震が来た!20時25分…揺れた揺れた。カウフマンも立っているのがやっとでステージで踏ん張ったほど。シャンデリアが大きくゆっくり揺れ続け、次の演奏へのステージ登場が中断。シャンデリアの揺れも収まり、ここから最後のリストのプログラムに入った。

★ここで地震の長く大きな揺れを体験した事ですでに会場の心情が大きく一つにまとまる、という現象が起こっていたのに後に気づくのだけれど…。

地震のあとのステージ登場に、オーディエンスは勇気を称えるというか、惜しみなく拍手を送った。
最後のプログラムのリストのペトラルカ〜の2曲目から突然音量がドラマティックになったので、思わず2曲目で拍手が沸き起こった。
ここからカウフマンは何か、スイッチが入った感があり、声量がどんどん増した。こちらとしてはやっと本来の世界的レベルのテナーの歌声が聴けた、という気持ちになった。カウフマンはこのリストの歌曲は相当得意なのでこの最後のプログラムに持って来ているのが明白なほど、その歌声、表現は秀逸だった。
が、すでに終曲。

★地震という一つ恐怖の体験はそれを乗り越えると人間をハイにする。山の谷間の細く長い吊り橋を渡り終えると興奮が収まらずに飲酒したくなる、喫煙したくなる、外科医が難解な手術を終えると女性が欲しくなる、等という生々しいたとえがあるけれど昨晩はそういう滅多にないドラマティックなアトモスフィアがこの時点で会場全体に沸き起こってしまっていた。

多分カウフマンもそういう興奮状態があったのではないだろうか…。アンコール2曲目からサントリー大ホールはスタンディングオベイション。1階はもちろん、2階もみな立ち上がってしまった。
ここからがすごい。
何度ひっこんでもスタンディングオベイションが収まらないので結局アンコールは5曲!
来日公演初日に!である……!
彼らは出たり引っ込んだりを10回以上、プログラム終演後に繰り返した事になる。
kaufmanEncore.jpg 終演後に貼られたアンコールの曲名
++++++++++++
アンコール
1.F.リスト:それはきっと素晴しいこと
2.R.ベナツキー:それはきっと素晴しいこと(オペレッタ”白馬亭”より)
3.レハール:君は我が心の全て(オペレッタ「微笑みの国」より)
4.レハール:私は女たちによくキスをした(オペレッタ「パガニーニ」より)
5.レハール:友よ、人生は生きる価値がある(オペレッタ「ジュディッタ」より)

そして、この日の演奏は最後のプログラム=リストの作品からアンコール5曲が尻上がりに素晴しい演奏になっていった。
もしあの強い地震がなかったらあの会場総立ち!というスタンディングオベイションはなかった…と私は断言できる。あってもせいぜい前列5列止まりだったと。シャイな日本人がクラシック音楽鑑賞の会場で会場中が何十分も総立ちになるには何か、枷が外れる必要があり、それがあの、予期せぬ地震の共同体験だったと私は実感している。その熱狂的な会場の雰囲気がカウフマンの冷静なコントロールを突き破った、というドラマが見えた。
やはりオーディエンスはほとばしる何かを聞きたい、見たいわけで冷静すぎるコントロールはステージから客席に距離を作るだけである。ではあるが、一流になればなるほど全公演を見渡してエネルギー配分をするのは当然ではある。今回、地震というハプニングにより終演に近づいて本当のカウフマンを見る事ができて、名演を聞けて本当に良かった。
++++++

3.11.直後の来日公演を家族の猛反対に遭いキャンセル。日本人ファンをがっかりさせた事件から4年。そして昨年2014年の病気のための延期…となかなか来日が思い通りに運ばなかった経緯があるけれど、今回のこの日本公演初日。まずは地震さえも武器にしてしまうカウフマンの運の強さ。

そしてそういう素(す)になったプリンスいやキング・オブ・テナー、カウフマンの魅力はしっかりと聴衆の脳裏に焼き付いて、根づいた。こんな希有な場面に遭遇できた自分はなんとラッキーだったかと思う。

ヨナス・カウフマン ジャパンツアー2015 公演スケジュール
5/30(土)19:00〜 サントリーホール
6/1(月)ミューザ川崎シンフォニーホール Aプログラム
6/4(木)大坂ザ・シンフォニーホール Aプログラム

kaorinIcon.jpg
posted by カオリン at 10:30| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | コンサートレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする