ヒルトン東京ベイから依頼の音楽制作も正式に完了。ちょうどその仕事が佳境にある頃、今回の委嘱の打診があったっけ…
その後一ヶ月以上ご連絡ないから延期になったか企画自体が変わったのかな?と思いきや…正式連絡が先月末にあり、レコーディングのための新曲委嘱決定!
今回はトランペット奏者の神代修(くましろおさむ)さん。
編成はトランペット+ピアノ+マリンバ&パーカッション。ピアノ以外はまるで私の得意な楽器を並べたような編成。実は私、ピアノを書くのは得意とは思っていないから…。(そう言うと仲間はみんなびっくりするんだけど)最も器用で最も平凡になりやすい、ピッチの変えられないピアノはいつも私を困らせる楽器。
それはそうと締め切りがねぇ…かなり短め。10月最初!!!!それって本当かなぁ…いや、本当。もう決定。
単純に割り算すると…一日20秒ぐらいは書いていかないと間に合わない感じ。だというのに9月1日、本日やったこと。
1.部屋の掃除。
2.特にトイレを徹底的に掃除ね。
3.出さねばならない手紙を書いて…
4.溜まっていた英語の宿題をして…
とかやってたら終わっちゃったよ〜〜ん!本日はノルマ達成できず。今日の予定の20秒は明日に加算されるはず。。。。(私はおばかか?)
大体ね、コンテンポラリーな作品に取り組み始めるときは第一日目と二日目は必ず掃除。そして創作の時間は明け方にシフトしてくる。朝4時起床の生活にだんだんなる。
今回さわいでるようで結構平常心でいるのは何故か…うん、結構インスピレーション来ていて、設計図もかなり書き込んでいるからなんだなぁ…編成を聞いた途端に、わさわさわさってイメージが浮かんできてしょっちゅうノートに書き込んできている。このところコンテンポラリーの作曲は一年ほどしていない。これが多分充電期間になっているからなんだと思うし、それと今回好きだったり書き慣れていたりの楽器ばかりだから、という期待もあったりで…「書ける!」という予感がするんだなぁ…耳の中で、頭の中ですでにいっぱいアイディアが鳴っているほど、今回は何だか想像力が饒舌。
いや、いつだって書いてきたわけだけれど…私はいつも委嘱が来た際に締め切りの日時の通知を受けた途端に胃が痛くなって「本当に私に書けるのかしら…」という自問自答をし始めるのが常、という情けない作曲家である。そのくせ、関係者の間では締め切りを踏み倒さないで有名でもある。「カオリンにだけは締め切りサバ読まないでいいの。本当の締め切り言っても大丈夫なひとだから。」と言われたこともある。嬉しいな。
結局最初の不安を吹き飛ばして黙々と書く体制に入っていくワケよね。さて、掃除も徹底的にして、気持ちの準備も整えて…明日こそは…
神代修さんからお送りいただいたCDを毎日聞いている。輝かしいキャリアは当然なのだけれど、氏の音楽って…すっごく清潔な香りが漂っている。音の美しさ、シャープなバランス感、切れの良さ、神代さんの演奏から受けるイメージ、そういうところからどういう音楽にしていこうか、と想像はたくさんふくらむ。そこから今度は引き算していって曲を書き始めるのだけれど…こういう素敵な方から委嘱を戴いたこと、心から嬉しく思う。18歳の時から日本のトランペット奏者の重鎮、戸部豊氏の伴奏をし、現読売日本交響楽団の主席の田島勤さんが学生の頃から伴奏もして、卒業後からはトランペットのアレンジ譜面の出版にも何冊も携わったし、演奏用にも編曲をしてきた。そしてコンテンポラリーでは曽我部清典さんからもたくさん学ばせていただいた。トランペットは私の音楽生活のバイブルという気がしている。だからこそ良い曲、書きたいなぁ。
神代修さんのオフィシャルサイト



書く時にもどかしさを感じるかもしれないですね、書くのが遅くって。
その後にスペイン料理付きコンサートとなるわけね。
きっといいご褒美になると思います!
いいえぇ、そんな甘いもんじゃないっす(笑)
頭の出だしですでに止まっています。断片的にあちこちが頭の中で鳴っているのですが、それと自分の設計図とのバランスを取ったり、その頭の中で鳴っている抽象的なものを具体的に音符化するのはやはり至難の業である事は確かみたい。
あぁ〜〜あ、とにかく明け方起きることから始めます。