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2008年09月15日

良いピアノ選びのために♪スタインウェイの中古S-155発見♪

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毎日作曲できないまま唸りながら生活しているのはもう日常化してる…その中でも少しずつの進展はあるつもり…

さて、実は少し前に知り合いでヨーロッパ製グランドピアノを探している方がいて、その方のために時々中古ピアノを試弾する事に再び興味が湧いているこの頃、ちょっと仕事道具で不足分が出たものだから地下鉄に乗って出かけた帰り…なんと、見てはいけないものを発見してしまった…

スタインウェイのグランドピアノS-155とても長さのコンパクトなグランドピアノ。価格は600万円を切っているし、ましてや91年製!さらに人気のハンブルグ製。
早速つかつかと近寄り、係の方の了解を得て弾かせてもらった。
20年近く経っているがピカピカ、と思ったら弦が張り替えてある!お買い得品じゃあないのぉ…

スタインウェイはもちろん定価では2000万円近いものもあり、家庭用で大体1000万円、一番手頃なこのS-155でさえ、800万円を優に超える。

以前のオーナーはプロじゃないな、と弾いていてわかる。というのは中間から上の音域だけが弾きならされており、低音域はほとんど弦が鳴ってくれない。これは弾いていなかったから弦の芯がまだ鳴りきらないのだとわかった。

係りの方に聞くとご趣味で弾いていたオーナーだったそう。おぉぉ、こういうピアノはある部分は新品に近いので結構良い品に入る。

しかし…鍵盤にはかなり音のムラがあって、全部で3種類ぐらいばらつきがあった。低音部、中音部、そして高音部。
低音部は先ほど述べたように鳴らないのと同時に響きの通る鍵盤と通らない鍵盤があり、コントロールが難しい。ある所を弾くと急に音がくぐもって一瞬「いらっ!」と動物的になってしまう私。
中音部は最もわがままで、それぞれの鍵盤がそれぞれ響きの通りが違うので、和音を弾いた際は非常にコントロールが難しい…和音を弾いた際にメロディーだけを浮き上がらせて弾くのは至難のわざで、あちこちでこぼこしちゃうのである。
高音部は軽薄なほどチャラチャラしたところもあるが、全体にきらびやかな感じ=スタインウェイらしい、とも言える。まぁ、チャラチャラし過ぎるのならマイルドな響きには調律ですぐに治るからこの部分に関してはあまり問題なし。と判断した。

しかしこの中音部のこれほどのムラを取るのに要する期間と費用はどれぐらいかなぁ…と考えた。やはり2年ぐらい必要じゃあないかな。それと、ハンマーアクションと弦とのバランスを1音1音づつ調律の方にお願いして直していってもらうとして…最低プラス40万円ぐらい?かな。いやもっと?
でもこのムラを取るのはすごく大変。これは彼女にはお勧めできないかなぁ。やはり低音部が鳴らないのは弦が不自然に短い設計である事も否めない。

ううむ…と思いながら帰宅。
家に帰って自宅のアップライトのベヒシュタインを弾いてみて驚いた。この楽器「アルスノーヴァ」の方が低音の響きに豊かさと輝きがあったのである…それとムラもほとんど感じられなかった。
それほど、グランドピアノはグランドピアノで大きさと、弦の長さによっての響きのバランスの取り方は難しく、さらにヨーロッパ製の手作りピアノはその長所、短所が極端に大きく反映されるものだと体感した。
結局あのスタインウェイ買うならうちのアップライトのベヒシュタインの方がずうっと響きの安定度と低音部の音の豊かさで勝っている!というあり得ない現実を体感してしまったわけ。まぁ価格差とすると両者の差は170万円ぐらいかな。
それにしてもその事実には驚いた。だって何と云ったって世間ではスタインウェイ伝説=世界で一番のピアノ=というイメージが定着しているわけだから。

でもね、それはね、コンサートグランドのスタインウェイの事なのよね。家庭用ではなくて。

いつも弾いているコンサート会場のスタインウェイはそれこそコンサートグランドという完成されたサイズであり、弦の長さもハンマーアクションもゴールデンプロポーションのものだし、さらに当日調律し、さらに狂えば休憩時間まで調律師の方に待って頂き再調律をして、という環境だからそうやって出てきた音を素敵と思うのは良いとしても、「スタインウェイは素晴らしい、パーフェクト!」というのは家庭で弾くピアノには当てはまらない事も多いわけである。

ある意味、こういう時に国産のピアノの音ムラのなさ、ハンマーアクションの統一性には感激したりする。
でもベヒシュタインを弾いて生活している私にはもはやその他の響きを欲しいとは思わなくなるほどの満足感が日々あるので、アタリのピアノを購入できて本当によかった!と心から思った。

一般の人に「ベヒシュタインのアップライト買ったの」と言っても日本人の場合は、大体誰も驚かない。「へぇ?どこの楽器?」というのが普通の反応。価格を言うとみな、のけぞるほど驚く。で、「アップライトよね?」と念まで押される(笑)
それがもし、私が購入した価格に160〜70万円ほど上乗せして「スタインウェイのグランドピアノを練習用に自宅に買ったの」と言ったら、やはり日本人のほとんどが「すっご〜〜〜い!」と驚くに違いない。
ブランドというのはそういう気持ちよさはあるけど、でも結局ハンドバッグのように持ち歩くでなし、毎日練習するのは自分である。
人に優越感を感じるブランド名であっても響きに納得ができなかったらやはり誘惑に負けて買ってはいけないと思う。
そういう意味で、私は自分の楽器が日本では全然有名じゃあなくても全く気にならない。要は、こちらが訴えたときに返ってくる音!その音にインスピレーションをもらえさえすればよいわけだから。

友人に素敵なピアノ、大枚をはたいても後悔しないピアノを是非選んで差し上げたいものだと痛感して…。

ううむぅ…それとは別に本日も産みの苦しみに包まれて過ごすはず。
皆さま御機嫌よう〜〜〜(^^)/~

ご参考までに、スタインウェイの価格はこちら。
左側に価格の欄があるのでクリックしてご覧ください。


posted by カオリン at 11:33| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ製ピアノあれこれ&防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして!shionと申します。

年が明けてから本格的にピアノ探しを始めたとこで、偶然にもこのコメントを読ませていただきました。
ビンテージのスタインウェイKを試弾したのですが、それはかなり良かったです!ですが予算が少しオーバーなので思案中です。明後日、べヒシュタインも試弾する予定になっているのでとても参考になりました。
一日も自分の好きな音色に出会えることを夢見て飛び回ってます♪

あ、ベーゼンドルファーも良いですよね!
でもアップライトあるのかなぁ・・・
Posted by shion at 2009年01月06日 23:30
>shionさん、
ようこそおいで下さいました♪
個人的見解ですが、ベヒシュタインの方がスタインウェイよりクセがない気がしています。それとすごく華やかな鳴り方がベヒシュタインの魅力。
ただ、スタインウェイは当たりの楽器だとそれはそれは素晴らしいけれど。
アップライトで一番好きなのはベーゼンドルファーなんです。実はね。別格でした。世界的に生産数が少ないので取りあいになっちゃうようですよ。
素敵なピアノと巡り合われますように。。。
Posted by カオリン at 2009年01月10日 01:18
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