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2009年09月19日

ヨーロッパ製ピアノ試弾レポート Bechstein A-208

A208.jpg Brchstein A-208

調律で差が出るピアノ、設置の部屋とのバランス考慮が必要。

ドイツのピアノ、ベヒシュタインには技術の粋を集めたゴールドラインと、それより買いやすいアカデミーシリーズがあるが、今回試弾したのはアカデミーシリーズの最高峰A-208。

文字通り長さが208センチ。なので非常に低音部の弦が長くボリューム感がある。

先日はA-160を試弾したがこのピアノはA-160の上級モデルにあたる。ので弾いてみてA-160より価格分、大きさ分素晴らしいと言えるかというと、ここがピアノという楽器の面白いところで、このA-208はかなり個性が出てくる。低音が大きくその部分はベヒシュタインにしては響きに表情が少ない。弦の芯が鳴りきらない感じで音量が大きい…という印象があった。そういう部分は調律師に相談して響きを練っていけば相当変化は期待できると思う…

ただ、A-160を弾いた際の低音部の音の伸びとはA-208の低音の音の伸びは圧倒的に違うからその満足感はある。

ベヒシュタインの場合、大きくなればなるほどそのゴールドラインとアカデミーシリーズの差は歴然としてくる、というのは正直な感想。当然である。このA-208とほぼ同じ大きさのゴールドラインのモデルは価格が990万円=〜1.125万円あたりなので400万円前後の差があるわけだから。

こういう時に非常に買う側は迷う…というか現実的に支払える金額の限度が元からあるから迷うというよりもむしろ迷えないから悶々とすることになる。個人的な意見だけれど、こういう場合、610万円の資金が用意できるのなら、ベヒシュタインというブランドだけに固執せずに、ザウター、プレイエルなど、他社のピアノの同じ大きさを試弾してみる事である。それで答えが出る事も多い。(スタインウェイやベーゼンドルファーではこの価格帯では残念ながらusedしか探せないのでここでは触れないでおく)

それと、低音の弦が長ければ長いほどピアノは良いのか、というとそうは言い切れない。逆に過日に前述したが、部屋がそのピアノの求めてる大きさより小さかった場合はピアノは騒音でしかなくなる危険を秘めている。そういう事もよく吟味した上で選ぶ必要がある。

ザウターDelta185、 プレイエルP-190などは価格的にもA-208よりリーズナブルでさらにやや小ぶり。非常にバランスの良いピアノであるから、それらと一緒に試弾してみて、それでもA-208の響きが好きだったり弾きやすかったりするなら、それはあなたのThe Piano of your own であるわけ。

ピアノを選ぶ際にネームブランドや、噂だけで買いに行く事はない。人に有名ピアノを持っている事が自慢の対象になっているようではまだまだピアノオーナー初心者である、と私は言いたい。

ひたすら自分の耳を澄まして、自分の耳が惹き寄せられた楽器の中からブランド名に惑わされる事なく、The Piano of my ownを選んで戴けたら、と心から願う。(2009年3月ユーロピアノ関西ショールームにて試弾)



(なお、ここに掲載している価格は各ショップにより、円相場の変動により常に一定していませんのでご参考までになさってください。詳しくは各ショップにお問い合わせ下さい。)
ユーロピアノショールーム情報



posted by カオリン at 23:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ製ピアノあれこれ&防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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