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2009年09月20日

ヨーロッパ製アップライトピアノ試弾レポート SAUTER 122 Ragazza

122ragazza.jpg SAUTER 122 Ragazza

クリアで透明で繊細な音色とグランドピアノのタッチを彷彿とさせるR2アクション


南ドイツのピアノメーカー、ザウターのアップライトピアノを試弾。ザウターは音色が柔らかく繊細で透明なのが特徴。そしてピアノのデザインが非常にしゃれている。


この122 Ragazzaは190周年記念モデル。Ragazzaはイタリア語で恋人、女の子、を意味する。何ともチャーミングなネーミングを持つピアノである。

ザウターのアップライトピアノはR2アクションを備えているモデルがある。R2アクション。それはアップライトの欠点=鍵盤の連打がグランドピアノよりもしにくい…というのを克服している。この122 ragazzaはR2アクションを装備したモデル。


グランドピアノの打鍵は蹴上げられたハンマーが引力で落ちてくるという構造。ところがアップライトピアノの打鍵は弦の部分が縦に立っている構造なので手前からハンマーを叩くアクションとなり、その場合引力は働かないので跳ね返ったハンマーは戻らない。のでバネで人工的に弦の上に戻す事になり、その分若干同じ鍵盤の連打が不利、と言われている。

これが演奏上どんな曲で出てくるかというと、ラヴェル以降の作曲家の作品で同一鍵盤の連打が非常に多く出てくる場合にやや不利。という感じになる。(なのでショパンやリストなどでは全くと言って良いほど心配はないのだが…)

ザウターはこのアクションに関して非常に研究がなされており、アップライトピアノで弾いたときでもそのアクションがまるでグランドピアノを弾いたときのように軽やかに連打ができる、というR2アクションを開発している。

今回試弾した楽器はチェリーの艶だし。明るい黄味がかった木材の色が非常に美しく、四隅に美しい象嵌が施されている。チェリーの木材を使ったピアノは一様に音が軽くて明るい印象があるが、これもそうだった。そして音色は非常にクリア。音は薄めな感じ。グラマーなこっくりした濃い音色を好む方には合わないかもしれないが、何と言っても美しい材質と音色。だが、122の名前が示すとおり高さは122センチあるので低音の弦が長く、意外と低音も柔らかくしかししっかり響いてくる。R2アクションのせいなのか、鍵盤は全体に軽やかで弾きやすかった。価格は190万円(2009年9月現在)

ザウターというピアノはこちらに、音色だの響きの長さだの、とそういう機能のみを精査させる気持ちを和らげる不思議なオーラがあり、「そんな事をぴりぴりと検証するよりも、まずは音楽を楽しみましょうよ。」という気分にさせられてしまう主張を持っている。今まで試弾する度に何回もそういう経験をしている。音色から何からひっくるめて何というか「美しい」という形容が合ってしまう。そして音色のイメージは朝日が差し込んでくるようなそういうさわやかな感覚。多分英語で言うところの"Enjoy music"というのはこのピアノのイメージかと思う。価格からしたら非常にお買い得なピアノである。お好みに合えば素晴らしいピアノ。(2009年3月ユーロピアノ関西ショールームにて試弾)




(なお、ここに掲載している価格は各ショップにより、円相場の変動により常に一定していませんのでご参考までになさってください。詳しくは各ショップにお問い合わせ下さい。)
ユーロピアノショールーム情報




posted by カオリン at 17:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ製ピアノあれこれ&防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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