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2009年09月23日

ヨーロッパ製ピアノ試弾レポート Playel P-190

Playel_P190.jpg Playel P-190

甘く繊細な外見からは驚くほどの多彩でバランスの良い響き。弾き手の要求にいかようにも応えられる名器。

ショパンが愛したことで有名なプレイエル社のピアノ。以前某所でプレイエルのアップライトを試弾したことがあり、その際になんとロマンティックな音を出すピアノだろう!と驚いたことがあったが、それ以来プレイエルのピアノはロマンティックな音色。と思い込んでいたようである。

このP−190は画像でお分かりのようにマホガニーで長さは190センチ。スタインウェイ等がもつ低音の金属的な音とは対照的に、このP−190はまろやかな音がするが、決してある種の感傷的な、ロマンティックなという極端な個性ではなくて、むしろショパンを弾くとショパンの音色になり、ベートーヴェンを弾けばベートーヴェンの硬派な音色にもなるという、非常にフレキシビリティ溢れるピアノだ。

試弾した自分だけがそう感じるのかと思ったら、昨年フランスからピアニストのイブ・アンリ氏が来日して、東京の紀尾井ホールにP−190持ち込み企画の演奏会が開催され、彼がP−190の艶出しで、ショパンとベートーヴェンを演奏した時に、その音色の違いに驚いたが、さらに同行した音楽仲間も同じ感想だった。繊細さと力強さを併せ持ち、さらにまろやかで透明な、こんな素晴らしい楽器は未だかつて出会ったことがない…

実は世間に知られていない素晴らしい名器なのね…と感激し、さらにプロなのに知識の足りない自分に恥ずかしくなった。

今までベーゼンドルファーの信者だったのだが、このプレイエルの P−190の試弾時から私は心変わりしてしまっている…それほど自分の好みの広さに応えてくれる見事なピアノである。

あれ以来、もしも引っ越しなどして今二つに分かれているスタジオを一つに統合できるなら…さらにその時に余裕があるのなら…という条件が付くのだが、今持っている国産のグランドピアノを手放して、プレイエルのグランドピアノが欲しい…と思うようになってしまった。価格がまた魅力的で600万円(2009年3月現在)

スタインウェイのグランドピアノは大きな場所で力を発揮するし、小さなサイズでも1.000万円近くと高額であるし、やはり音量的にも非常に鳴る!という設計なので、ピアノを楽しむというよりも、プロがステージで同じ楽器を弾く時には同じもので自宅でも慣れておきたい、という気持ちの方が強い気がする。友人のピアニストには帰国後、スタインウェイを欧米から持ち帰り、音大時代に購入した国産のグランド2台を並べてレッスンスタジオを構えている演奏家が多いが、スタジオ自体が半地下仕立てだったりして大体天井が普通の1.5倍ほどで、広さは20畳近く取っていたりする…
そう、やはりそれぐらいの広い場所で弾いてほしいと思うし、逆にそうでないと響きが乱反射して聴力を痛めてしまう恐れがある…

もちろん、優雅な生活をなさっている方で「グランドピアノを買うなら世界のスタンダード、スタインウェイをまずは自宅に入れたい」と思うのももちろん理解はできる。

自分はステージでは毎回スタインウェイを演奏しているので、別にそれが珍しくはなくなってきていて、憧れでもなく当たり前になってしまっている部分もある(イヤミではなくて)。まさにスタンダード、というところか。そしてスタインウェイのグランドピアノがどれほど音量の大きさにこだわって設計されているかも、知っているつもりである。やはりスタインウェイは力強いピアノである。

だからこそ、自宅ではミッションだけにこだわらずにピアニッシモや音色の多彩さにこだわってしまうのかもしれない。サロンで、家庭で楽しめる、となってくると自分にとっては圧倒的にベヒシュタイン、プレイエル、ザウターの魅力が光ってくる。若いころはピアノコンチェルト、のような経験もなくはなかったが、現在は私はソリストではないから大音量の訓練をする必要はもはやないのである。し、実は女性にしては音量が大きいのでいつも注意しているぐらいで、逆に大音量の出るピアノは自宅スタジオでは必要ないというのが実感。

さて、憧れのこの、プレイエル社のピアノは生産台数が少ない。実は、この試弾したマホガニーのP−190はもう売約済みというのを先日チラリと聞いた。

本当に弾いた方だけがわかるその確かさ、多彩さ、響きの素直さ。本当に自由自在!なのである。


いつの日か、自分が購入できる日が来ますように…と祈るような気持ちになってしまう(笑)←真剣である。

プレイエル?ブランドの名前も知らない、あるいはショパンが好きなピアノじゃぁ、ブラームスとか弾いても軽すぎて合わないんでしょう?などとお考えの方には是非一度、触って、弾いていただきたい名器である。

きっと一度弾いたら手を止めて…周りの人に「え?この楽器って…本当?…まじ?すごくなぁい?」と相槌を求めたくなる、そんな素晴らしい楽器なのである。(表現がやや現代っ子風になったけれど)
(2009年3月ユーロピアノ関西ショールームにて試弾)





(なお、ここに掲載している価格は各ショップにより、円相場の変動により常に一定していませんのでご参考までになさってください。詳しくは各ショップにお問い合わせ下さい。)
プレイエル・ストーリー




posted by カオリン at 20:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ製ピアノあれこれ&防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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