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2010年03月22日

アンサンブル・ノマド第37回定期演奏会 クロード・ヴィヴィエ特集

nomad_CVivier.jpg アンサンブル・ノマド:クロード・ヴィヴィエ特集

アムステルダムだったかブリュッセルだったか、記憶が定かではないがクロード・ヴィヴィエのCDを入手してからこの作曲家の不思議さが気になっていた…。

今回アンサンブル・ノマドの演奏で生で聞ける!とあって興味津々ででかけた。

今回は「ボカラ」以外は聞いた事のないプログラムばかりだった。
1.ギターのために(1975)
2.サマルカンド(1981)
3.シラーズ(1977)
4.ボカラ(1981)
5.神々の島(1977)

クロード・ヴィヴィエは1948年4月14日カナダに生まれ1983年3月7日にパリで不慮の死をとげた。つまり34歳で音楽人生を閉じてしまった作曲家。

ヨーロッパでシュトック・ハウゼンに師事したが
ヴィヴィエの作風は独自のスタイルがあり
ゆるがないものを感じる。
1977年からのアジア→中近東への長旅が彼の作風に影響を与えたと言われ、曲名も「マルコポーロのためのプロローグ」とか「ジパング」とかシルクロードそのものであったりする。

ノマドの佐藤紀夫さん曰く「ヴィヴィエは一言で言えば激情の人」
私は激情というよりも何か信念のようなものに取り憑かれて曲を作った作曲家のように思えている。

ヴィヴィエの音楽の特徴はトレモロ、トリル、そして自然倍音でのゆっくりとした上昇音列にある。
パルス感があるのとも違い、パイプオルガン音楽を聴いているのと同じような感もある。つまりクレッシェンドがなめらかなのではなく階段状に板状に増えてくるような音量の変化の仕方をするのだ。それとオール・ユニゾン!のようなフレーズに驚かされたりする。

音の密度は非常に濃くカタマリが耳に押してくる感じ。音が弧を描いたりしている割には空気感の薄い音楽で、さらにフレーズの息が異様に長い。その為に長い時間聞いていると息が詰まるというか、苦しさを覚えるぐらい質量感がある。ある意味、それは電子音楽を人間にさせているような人工的なテクニックも感じるので演奏家の負担はそれは想像に絶するものがあると感じた。

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ヴィヴィエの音楽は当時の作曲家の流行の中央からはほど遠い所にあったと思われ、その個性は非常に興味深い。現代奏法の作品にも関わらず古代の匂いがプンプンとするこの不思議さは非常に神秘的である。

密度が濃い作風であるから当然楽器編成が多くなればなるほど面白さは増すのだが、1曲目のギターソロであったとしても、その情念というか何かに突き動かされるかのようなその波動はシンプルな1台の楽器で十分に表現されていた。

日本でメジャーな作曲家だけではなく、こういうクロード・ヴィヴィエのような作曲家の作品が聞けるのは大変嬉しい事だった。
(2010年3月19日(金) オペラシティ小ホール)



ヨーロッパで入手したマイクロード・ヴィヴィエ↓


posted by カオリン at 16:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサートレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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