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2010年05月15日

クラシック音楽を楽しむ街・荻窪のコンサートに出演

triomaty.jpg MATYのメンバーと楽屋で
マティのメンバーは小顔、小柄。私は巨人のように大きく見える(笑)


父が勤務していた頃の上司であるカナダ在住のスウェーデン人のご夫妻が来日するという事で父の接待に同行した私は京都でご案内を努めて旅行中。明日帰るというその夜中に携帯が鳴った…。

幼なじみのパーカッショニストから。
「事情は後で話すけれどちょっとトラブルあってピアニスト探してるの。カオリンに是非お願いしたいと思ってます。ステージは15日で今日夕方リハーサルに来て欲しい」と。

手帳を見ると15日はスカ〜ンと空いている。がその日帰京の予定は23時頃。リハーサルには出られない…。急いで連絡すると「とにかく本番が空いてるならリハーサルを翌日にしても良いから引き受けて」とすがるような彼女の声。

はっきりした状況は知らないが、ピアニストが急に事情で弾けなくなった→降板!などというのはできれば見舞われたくないアクシデント。親友の置かれた状況を思うとそりゃー、一大事なわけで何とかしてあげたい。

でも楽譜も見ていないし、どんなコンサートなのかも何も聞かされていない。でも答えを選んでる場合じゃない緊迫した雰囲気。歌の伴奏だから私の日常の生活の範囲に入るのだから引き受けた。リハーサルの当日にファクスで次々楽譜が入ってきた。

行きの電車の中で楽譜をとにかく読んでガイドを入れ、コードネームをふる。おかしいのだけれどクラシックの楽譜でも私は楽譜を読む時間が足りない時は楽譜にコードネームを入れてしまうクセがある。これなら短時間でとにかく間違った和音を弾かないで済むからである。リハーサルの時は正しく弾くよりも流れとタイムラインをつかむのが先決なのでそこで練習して弾いたりしていてはダメなので、止まらない、テンポキープが何よりも大切な事、となる。ソリストは止まっていいけれど伴奏者は絶対自分から止まってはいけない!という基本的な掟があるから練習や稽古であってもピアニストは弾き出したら絶対止まれない。

京都で電話を受けて二日後が本番なワケだから驚いちゃうけれど。
リハーサルはほぼ初見で5曲を突っ走って弾いた。
なんとかタイミングだけ録音してきて翌日はもうステージ!!!だったのでその日は夜好きなだけピアノをさらった。こういう不測の事態ってあるんだと驚いて、24時間ピアノの弾ける部屋を作っておいて良かったぁ…と思った。

翌日午前中からリハーサル。そして我々マティの出演の時間がやってきた。

さて、落ち着いてきたのでお話しできるけれど
今回は親友のお嬢さんのコーラストリオの初デビューだったのね。彼女の住む杉並区は音楽家が非常に多いのだけれど、その中でも荻窪は毎年荻窪音楽祭、という企画を続けていてアマチュアからプロまで、皆さんがその日は荻窪のどこかしこでボランティアで演奏会に出演する、という企画で今回が21回目。素晴らしい。
コーラストリオ「マティ」はNHK児童合唱団で息の合った3人がトリオ結成したグループで、歌ったのはディズニーシリーズや、湯山昭、上柴はじめ作品など、バラエティに富んだ作品5曲。会場からはかわいい、と好評だった。

ステージというのはたまたまその曲が初見で弾けたとしても時間をかけたものしか出てくれない、と私は思っているから、今回はたった一晩の練習の成果でしか演奏ができなかったわけで、ピンチヒッターとしてはまずまず傷はなかったらしいけれど、曲に思いを入れていく時間がなかった事が悔やまれた。
でもアクシデントだったのだからそれはそれ、だけれど。

今回は親友の出演するプロのマリンバトリオの演奏も華やかに「21th 荻窪音楽祭」は無事終了。

この荻窪音楽祭のレベルは非常に高く非常に驚かされた。

帰りに西荻窪の駅に歩いている内に、京都からの疲れがドドドぉ〜っと押し寄せてきた。京都では朝から晩まで英語をしゃべり通し、初対面の外国人の接待は自分が海外に滞在した時よりもずっと英語が必要で、友人との旅行ではないから放っておくという事ができない。チケットを買うにもどの列車を選ぶのか、等にも全て英語での説明が必要だったので夜になるとさすがに頭がキーンとなるのだった。で、また京都が底冷えするほど寒くて。東京に戻ってからは楽譜のテーピング、譜めくりの工夫など、とにかく考える前から手が動く状態に多忙になってしまったわけ。

頭の芯が疲れるってコーユー事ね、と思いながら自宅に帰ってそのまま爆睡!

伴奏の仕事は自分の事よりもソリストに全神経を集中する。なのでこの短い日程で初めて顔合わせするソリストがどう表現したいのか、を探りながらピアノを弾く事になったわけで、その作業は自分の想像よりもかなり神経を使ったのだと翌日判った。一日中寝っぱなし。寝ても寝ても眠い。あはは。

何気ないボランティアの演奏会にピンチヒッターで出演しただけだというのに、前から準備するプロの演奏会よりも私は消耗した。おもしろいものである。でもこういう事件は非常にエキサイティングであったのも事実。私の前頭葉はその間、相当発熱していたと思う。サーモグラフィとかで見てみたかったな(笑)大学在学中の若いお嬢さま方の伴奏をするなんて事は最近では滅多にない事でそれも楽しかったし。

"MATY"の活躍を祈りながら翌日から普通の生活に戻っていく自分。
というドタバタ週末の日記。終わりよければ全てよし!という事でめでたし。

duo0515.jpg
マリンバの演奏を終えた親友と楽屋で=神崎圭伊子さん

posted by カオリン at 13:10| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | コンサートレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大変だったのですね。
お疲れさまでした。
カオリンなればこそ出来たことかと。
クラシックにコードネームをふる、分かります。
カオリンとはレベルが全然違うけれど、やる事あります。
読み易くなるもの。
Posted by masshy85 at 2010年05月30日 21:11
Masshy85さん、いらっしゃいませ。
ドキドキワクワクの興味深い体験でした。
やはりコードネームふったりなさるのですか?
嬉しいな。
クラシック界ではほとんどそういう方見かけないですね。私の方法はコードネームの他にI度、IV度、V度とかも一緒に書き込んだりして、本人にしか判らない譜面になってしまいます(笑)
Posted by カオリン at 2010年05月31日 22:27
久しぶりに遊びに来ました。
荻窪っていいですよね。
杉並っていいですよね。

実は、6年前から住んでます。
アニメの製作会社なんかも多く
なんとなく芸術っぽい事が多い気がして
気に入っています。

最近は、忙しくてなかなか触れられないので
ちょっと残念ですが・・・・


Posted by 迷い人 at 2010年06月10日 13:08
まよさん、いらっしゃいませ。
素敵な所にお住まいなのですね。
杉並は本当に文化人がたくさん住んでいらっしゃいますね。この度の仕事はドキドキでしたがそんな杉並の、荻窪の皆様の音楽的水準の高さにも驚いた体験でした(^^)
Posted by カオリン at 2010年06月19日 15:38
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