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2010年08月01日

その後のマイベヒシュタイン♪

bechi_up.jpgArs Nova 124

我が家にお嫁に来てから2年が経つベヒシュタイン Ars Nova 124 調律は5度ほどしたが3か所ほど響きの嫌いな鍵盤があり、それを今お願いしている調律の方に訴えたら「楽器の木枠のエイジングが進まないうちは響きが安定しないのでもう少し待ちましょう」との事。

最近はその苦手な響きを出す3か所の音がかなりマイルドになっているのに気付いた。エイジング、ってそういう事なの…と。生きている、呼吸しているピアノ、というのは今まで4台の国産グランドピアノを弾いてきたけれど、感じた事がなかった。もちろん国産グランドピアノは手入れが非常に楽で狂わないという利点を備えているのは確かではあるが。

それと当初ベーゼンドルファーのアップライトの試弾をして一目ぼれ、その500万円近い費用をどうしようか、と夢にまでうなされるほどだったが結果、ベヒシュタインが来てみると、ベーゼンよりも小さい(高さがない)のに音が大きい、時に大きすぎる!と思えるほど。これがもっと背の高いベーゼンだったらどんなに自宅では音量がありすぎたか、と思うとやはり我が6畳以下の部屋では響きすぎるピアノは要らなかった、とホッとしたりもするわけで。
プロが音圧を計測に見えた際、我が家のアルスノーヴァの低弦の音圧は国産グランドピアノのデシベルをはるかに超えていた、という事実があり、設計業者が驚いたほどであるからその響き方は全くスケールが違う、と言える。

やはりこのベヒシュタインArs Nova 124を購入して良かった、と事あるごとに思う。

+++++++++++++

さて、最近とっても興味深い事があった。
アンサンブルのピアノお稽古合わせである場所に伺った。立派な国産のグランドピアノ。弾き始めて私は思わずペダルに目線を落としてしまった。

「あれ?」音が響かないのである!で、弱音ペダルであるとか、セカンドペダルがなんらかの形で押されてしまって音がフェルトで押さえつけられるかのようにくぐもった、モクモクの音になっているのではないか?と思ったのである。

結果は「ノー」だった。自宅のベヒシュタインばかり弾いていたらよその会場の国産のピアノはこんなにモクモクの音に聞こえてしまうのだと驚いた。申し上げておくがそこのピアノはきちんと調律されて手入れされているピアノである。実は実家のグランドピアノでレッスンをする際にも感じていた事。梅雨の季節には音がくぐもるのだが、一年中梅雨なのかな、と思えるほどくぐもって感じるようになった。やはりこの二年間でベヒシュタインの響きが自分の耳の中でスタンダードになった、という事か。

それと自宅スタジオはアビテックス等ではなく、音響設計の設計者に防音をお願いしているので、防音がメインではなく、音響が美しい、というのがメインのスタジオになっている、というのも大きいのかもしれない。ずいぶん贅沢なスタジオになっていたのだ、と1年間で気づいてきている。楽器と防音で700万円!は高い買い物だったとは思うものの、絶対に手に入れられない音響空間が毎日手元にある、というのは素晴らしい事だと今更ながら実感してローン返済に励んでいる日々(笑)

私は音楽演奏のプロであるのにも関わらず、ヨーロッパのピアノの良さを追求し始めたのは大学卒業後20年以上も経ってからである。もしこれが小学生の頃から自宅にベヒシュタインの、いやあるいはザウター、プレイエル、ベーゼンドルファー、スタインウェイ等のヨーロッパ製アップライトピアノがあったりしたら、どれぐらい耳が洗練されたのだろうか、と思う。

タラレバばやめよう。現実を直視して。人生の後半からでも、ステージだけでなく、自宅でそんなゴージャスな響きを毎日浴びて暮らせる事、それで十分である。

◆ユーロピアノ
◆松尾楽器
◆ベーゼンドルファー・ジャパン
◆音響設計のアコースティックエンジニアリング


ラベル:BECHSTEIN
posted by カオリン at 05:18| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | ヨーロッパ製ピアノあれこれ&防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
暑中お見舞い申し上げます。
今年の夏は休みがとれず、ひねくれながら仕事中。
そんな中、ふっと思い出し久々に遊びに来ました。
私のいる業界も、有る意味音響についてはいろいろやっています。
まあ、建物からでる騒音の敷地境界線での騒音値の計算とか、
室内を無音に近づける為の消音計算とか、まったく芸術性がないことですけどね。
しかも反響させないようにしたり。まったく逆の事やってます。

まだ、大学生だったとき隣の研究室がホール等の音響シュミレーションをやってたのを思い出しました。実際に設計されたホールを作る前に検証し、設計を修正するんですが、17年前はスーパーコンピューターで24時間くらい演算させてましたね。今だったら、高性能のPCでやれちゃうそうです。でも実際の計算は代表POINTで演算するので、端の席でどう聞こえるかは、当然分からないって言ってました。
Posted by 迷い人 at 2010年08月11日 10:02
>まよさん、
ひねくれてお仕事なんてまぁ、お気の毒…。
そうそう、ホールって大抵すごい建築家が設計なさるでしょう?
それでもムラがある事が多く、さらに築年数で水分が抜けてくるとさらに変化してきます。
この辺りの事まで先読みできて建築できる方なんて、神様みたい!と思います。
良いホールはやはり東京文化会館の大ホールと小ホール。他はそれぞれクセがあります。
S席よりA席の方がずっと音が良い事すらありますもの!!
Posted by カオリン at 2010年08月17日 01:23
はじめてコメントを差し上げます。ピアノは中年から始めてソナチネの最初あたりをうろうろしているアマチュアですが、こちらのホーム・ページなどを参考に昨年末にベヒのBalance116を購入しました。まだ不安定ですがずっと付き合っていこうと思っています。
Posted by Hiro at 2010年10月11日 21:00
>Hiroさま。
まぁ、なんと嬉しいコメントでしょう!
Balance116は現在知り合いも他のブランドと迷っている所でご相談を受けたりしています。
やはり魅力のある楽器なのだと思います。

Hiroさまの楽器選びのご参考にして頂けたなんて、本当に光栄です。地道にピアノ試弾のレビューを載せてきて良かった!と心から思いました。

今後もピアノのお話し、調律のお話しなど、色々と書いていくつもりです。またどうぞこちらに書き込みにいらして下さいね。
Posted by カオリン at 2010年10月13日 00:00
お久しぶりです。昨年の10月にお便りした者です。お時間があればお読みください。時々こちらのホームページにお邪魔してお活躍に陰ながら声援をお送りしています。ars novaの調子はいかがですか?私の116はあまりにもよく鳴ってくれるので、とうとうカゴの鳥ならぬ防音室に押し込められています。それでも今練習しているベートーヴェンの「やさしいソナタ」の最初の和音など弾くと、音が狭い部屋の天井を突き抜ける感じがして、周囲からクレームがくるのではと不安になっています。この曲の音階パッセージを含めて硬くて回らなくなっている指でいかにコントロールするか苦労しています。私の今の願いはベヒのアップライトの音に浸りたいということですが、カオリン様のすばらしいars nova124のソロが聴けたらどんなによいことでしょう!あ、これ単なる願望でるので聞き流して下さい。
Posted by Hiro at 2011年02月24日 20:14
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