藤井多恵子氏が企画した「介護する人される人のために」というコンサートが無事終了。
今回は年齢制限があったらしく、65歳以下の方はお断り。というのが建前だったようだけれど盛会であっという間にチケット売り切れで演奏会前にも10人ほどお断りせざるを得なかったコンサート。
表参道KAWAIのコンサートサロンパウゼは改装のためにずうっとクローズしていたので改装されてから訪れるのは初めて。一人早く会場入りし、すぐにピアノに座る。
以前とは本当にリニューアルされてしまって昔の会場が思い出せないほどとてもしゃれた会場になっている。色も木目が美しくシックな感じ。
Shigeru KAWAI と書いてあるグランドピアノ。このフルネームが刻まれたピアノはKAWAIご自慢のピアノでKAWAIの技術の粋を集めて作られている。特に本日のピアノは多分、フルコンサートサイズ。SK-EXというシリーズだと思う。
さて、会場は120名収容のキャパシティで…やはり予想通り、楽器が会場に比して大きすぎる…何が言いたいかというと、ソロコンサートやピアノのコンサートには良いけれど、アカンパニャスト(伴奏者)泣かせのピアノだなぁ…ととっさに思う。
こりゃ大変だ…すぐに音の調整始めないと…とにかく、何でも弾いてみる。弾いていると、本当に素晴らしいピアノ。ソロとかは本当に気分がよく弾けるなぁ…楽器の大きさと会場が合わない場所に、神楽坂の音友ホールがあるのを思い出した。あそこはやはり200人ぐらい収容のホールになんと、ベーゼンドルファーのフルコン、インペリアルがどぉ〜〜んと置いてあって、あれはソリストでも音が乱反射して耳が大変だろうなぁ、と行くたびに思うのだけれど。
本番までに何とかコントロールできるようにせねば…このSHIGERU KAWAIのフルコン。とにかく響板が鳴りたくて鳴りたくて仕方ない、といった楽器で、特に中音から下の部分が唸るように鳴りあがってくるという特徴があった。
鳴りたいピアノを鳴らしてあげられないのはかわいそうではあるけれど…本日は絶対に興奮してはいけない!っと自分を強く戒めて…(歌手に合わせて興奮して来ると音量も上がっちゃうのよね、人間だから、ついオーバーアクションになってきちゃうわけナノデス、はい。)
まして今日の曲目はいつもの高音の曲よりも、低音で胸の声の発声でささやくような曲がかなり多く入っている…となると…ピアノの蓋は最小限、小指ぐらいの高さに開けて、あとはすべてソフトペダルで調節していくしかないなぁ…
そうしている間にプリマ、マダム藤井登場。数曲合わせてあとはまた一人の練習に会場に残った。マチネ(昼〜午後)のコンサートは特にリハーサルの時間が短いのでこちらはとにかく必死でピアノの鍵盤と仲良くならないと…
本番になると会場のお客様でかなり音が吸われるので音響効果がまたさらに変わる。新しくリニューアルしたKAWAIのコンサートサロン「パウゼ」はお客様が入ると、かなり音のコントロールがしやすくなった。
演奏会は無事終了。お客様の盛り上がりがすごくてこちらも楽しんだ。高齢化の時代、元気な高齢者が急増しているのにそういう方たちには楽しむ場所が少なかったりするようで、こういう本格的なコンサートで、しかも身近な曲なども織り交ぜての…という企画はなかなかクラシックでは探せない。
今後もこういうシリーズやってね!という声がたくさんのコンサートだった…ご来場くださった皆様に本日も感謝。



確かにご高齢の元気な方が沢山いらしていましたね。
そう、聴きながら「カオリン苦労して弾いているな」と思いました。
過去にも何回かそのような場面に遭遇していてお話を伺っていたからね。
いくらいいピアノでも器に合わせないと、良さも出ないと思うけれど、どうなんでしょうね。
来年が楽しみになってきました。
今度はピアノが良くなくて苦労させちゃうかもしれないけれど(笑)
今回はぜひmasshyさんに聞いて頂かねば、という思いでしたのでその際は年齢制限はなし、という事で…
生の音を聴く機会も貴重ですが、生の音をお届けする機会はさらに興味深いもので、最近はこの音づくり、ってきりがなく楽しいものになってきました。
表参道のKAWAIはやはり日本の中心代表のショップですから一番良い楽器を置いてあたりまでしょう…
ただ、アンサンブル用に小型のグランドピアノも入るといいなぁ…などとは思います。
来年はお世話になります。どうぞよろしくお願い致します。