今、受験生を預かっているので、責任重大…
元から私は教えることに関しては気分屋だし、責任感が強いとは言えず、
ましてや感情的なので本当に教職には適していないと思っている。
りくつで教えるのは最も苦手。
美しい音、美しくない音。美しい音楽、美しくない音楽。という言葉でしか語れない方であるから、理論の授業や作曲のレッスンはかなりストレス。
それでも受けたいという人がいれば応援せざるを得ない。
芸大の課題曲が出た…、A子ちゃんとその相談をしている最中に、
違うお弟子B子ちゃんから連絡で至急レッスンを見てほしいって…
やってきたB子ちゃんに聞いてみると、教員採用試験の一次試験が通ったので二次試験が迫ってるって言うのね。9月に。
あと10日しかない!!!
ウチはいろぉ〜んなお弟子がやってきて彼らの望む事をカウンセリング
してからレッスン形態を決めるのが常。
受験用のセンセイでもないし、趣味の音楽教室ともちょっと違うかな。
ま、オーダーメイドレッスン、というようなもの。
それはともかく…
レッスンを開始して私は激怒!
「どうしてもっと早くに連絡して来なかったの?」
「まさか一次が通るとは思わなかったのでぇ…」
私はこのフレーズがとっても嫌い…である。
じゃあどういうつもりで受けたのよ!っと言いたくなる。
受かりたいから、受けたいから、通りたいから受けるのでしょう?
試験って…ここで私は完全に感情的になっちゃうんだなぁ…
「あのね、受けるなら最後まで受かるつもりの準備をしなくちゃぁ…
だめなんじゃないの?落ちるつもりの準備じゃないの、その言い方は。
今年落ちたらまた一年待つわけでしょう?
時間は帰ってこないでしょう?イージーすぎる…でしょう?
どうせ、っていう感覚で臨むのはどうかと思うのよねえ。
ちょっとの間で我流でもこれだけ努力してできるようになって来たのは
わかるワケよ。、だったら半年前から準備すれば
必ず通ったのに…あと10日でメッキしなさいって言われたって
こちらにも限界があるんだからさぁ…(怒)
人生がもったいないと思わないの?!!!
時間はお金でも買えないのよ!」
(泣き出してるのよねぇ…B子ちゃんは。ゴメンねぇ、泣かせるつもりじゃあ…)
「もう、高校生じゃあないでしょう…だから貴女の人生を私が
追いかけてお尻叩いてどうこういう時期ではないから…
貴女がやりたいことは貴女が考えて、設計してほしいのね。
それのサポートならいくらでもできるけど…
今回の事はやはり貴女の人生観のビジョン不足。
貴女の人生に対する甘えでしょう?
私の門下生にはもっと積極的に生きてほしいのよぉ…わかるかなぁ…」
(泣き続け…残酷なセンセーだよねぇ、ホント。
ちょっとねぇ、この押し付けがましさはさぁ、ど〜よ…)
「ま、これ以上怒っててもしょーがないから、とにかく
ぎりぎりまでやっていくしかないわね。」
(ほとんど私ひとりでしゃべってるよねぇ…)
ということで、とにかくポイントレッスン!!
そしてレッスンの後、彼女から受験に出そうな
問題を全部コピーさせてもらった。
それは弾き歌いのもの。旋律が出て、それに前奏、後奏をつけ、
伴奏つけながら歌う、というものね。
大半の子達がこれが苦手なよう…
受験科目のうちで彼女が勝負できるとしたらココ…だと直感。
みんなが苦手な所を逆転勝ちするしか勝負はできないなぁ…
で、弾き歌い問題の模範解答をがんがん作った。
で、彼女の家に速達で発送完了。
丸暗記しか、もう方法がない…理論もへったくりもない…
手がその形を覚えてくれさえすれば…
奇跡を願うしかねぇ…、あと一回のレッスンでどれくらい覚えられるかなぁ…
友人で絶対に音大に合格させられる、っていう素晴らしい先生がいて、
彼女のそのカリキュラムに驚いたけど、私ってつくづくメソッドで教えられないんだなぁ…と痛感。不器用なのよぉ…
だから弟子も不器用系が多いのよねぇ。
ただ、がんばり屋さんだけがウチの門下に残った子達の特徴かな。
まぁ、類は友を呼ぶ…って事?
み〜んな、叱られても打たれ強いって言うか…
まぁ、こんな短気で感情的なセンセに弟子入りしたら忍耐強くないと
持たないか…
受かってくれよ〜〜〜♪…と祈るしかできない
情けないセンセより。
そんななか、本日聞いていた作品は…
トーマス・アデスの
Life Story というアルバム。
この中の特に
『Catch Op 4 (1991)』という曲が好き。
今は配信があるので1曲150円とかでダウンロードできるし便利。
ココで視聴もできる♪