Click for 東京, 日本 Forecast
5日間のお天気は?

2015年03月15日

Splash Danceが再演されました

hapimaki01.jpg ハッピー・マッキー・SAXカルテットのメンバーと
↑画像クリックで大きくなります。

渋谷道玄坂にあるアクタス・ノナカ アンナホールにて2月14日(土)にハッピー・マッキー・SAXカルテットのヴァレンタインデー・コンサートが開催されました。通称「ハピマキ」と呼ばれているこのサックス・カルテットですがこちらでずいぶん前に書いた"スプラッシュダンス”がハピマキの皆さんによって再演されました。
"スプラッシュ・ダンス"の初演は須川展也さん率いるスペシャル編成のサックスカルテットによって行われました。福島のホースピア音楽祭からの委嘱で須川展也さんが推薦して下さったのでした。

そして、ハピマキのリーダー河西麻希さんは以前にもこの"スプラッシュ・ダンス"を演奏して下さっていてまたこの作品を今回のコンサートに取り上げて下さいました。

演奏前にステージに呼ばれ、須川展也さんからの委嘱のいきさつなど、また作品が4分45秒の長さの秘密などをお話ししました。須川展也さんからの希望で出入りを含めて5分でお願いしたい、というエピソードがあったのです。この作品"スプラッシュ・ダンス"はその後、「サクソフォーン・フェスティバル」でも演奏され、またアンサンブルコンテストでも度々演奏されています。

今回も「ハピマキ」の皆さんの演奏はスタイリッシュで聞いていてこちらも楽しかったです。
”スプラッシュ・ダンス”は一旦出版されたのですが、その出版会社の社長が急逝されて、その権利が宙に浮いた形となり、結局はその後楽譜の所在が分からないままになってしまって権利もうやむやになってしまったので相変わらず弊社でレンタルの形を取っていますが、近く、PDFでの有料配布、という形で、皆さんが自由に演奏できるようにしようと考えています。

楽譜の準備が整いましたらまたお知らせ致しますので、サクソフォーンプレイヤーの皆さまはプロ・アマチュアを問わず、是非お楽しみに。
それと、河西麻希さんのご協力を得て近いうちに音源もYouTubeにアップ予定ですのでそちらもお楽しみに。

ハピマキの皆さんは本当に人気で、このヴァレンタインデーのコンサートもあっという間に満員御礼となってしまい、こちらでの宣伝もできませんでした。またいずれ!

hapimaki_Feb.jpg ヴァレンタインコンサートのチラシ
↑クリック!

皆さんとても可愛くてファッショナブルでおしゃべりも楽しく、聞いているこちらが本当に楽しくなってしまうステージングです。是非また伺いたいです。
by kaorin
【Splash Dance composed by Kaori Nabeshima】

posted by カオリン at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月13日

カタルーニャ=日本/映像と音楽の響宴(京都・名古屋ツアー)

2月6日〜9日の日程でスペイン、カタルーニャのアーティストを招聘し、
京都・名古屋ツアーを開催しましたがそのご報告です。

2年以上の歳月をかけてカンパニー・ベネが交渉を続けやっとこの2015年2月に彼らの来日が決定しました。しかしながら直前まで助成金の承認が降りずに、皆さまにお知らせができないままで今年に入り、それも直前に助成金が滑り込みセーフとなり、来日実現、という非常にスリリングな公演になってしまいました。チラシ等も直前まで版下のまま待っていたというドラマティックな展開でした。
そして残念な事に最後まで検討した東京公演はスポンサーの問題で実現ができませんでした。
本当に残念です。

★2月6日(金)19:00〜京都芸術センター
【Los Pasos Dobles】上映
第59回サンセバスチャン国際映画まつりコンペティションでゴールデン・シェル賞(優秀作品賞)受賞の映画監督、イサキ・ラクエスタの映画鑑賞会 アフタートークがありました。
Isaki01.jpg IsakiLacuesta02.jpg
DSCN0524m.jpg DSCN0533 のコピー.JPG 小櫻秀樹氏


★7日(土)15:00〜京都芸術センター
【映像+音楽/ライヴ・パフォーマンス・カレイドスコープ】
ヨーロッパで活発に活躍しているカタルーニャの4人のアーティスト
イサキ・ラクエスタ(映画監督)
ジェラルド・ジル(映像作家・作曲家)
ダニ・エスパサ(ピアニスト・アコーディオニスト・建築家)
ダニエル・フィゴルス(エレクトロニクス作曲家)
彼らの作品に日本人作曲家が音楽製作し、彼らに演奏を託す、
そういったコラボレーションの映像公開となりました。
日本人作曲家は
鈴木治行(カンパニー・ベネ)
小櫻秀樹(カンパニー・ベネ)
池田真沙子(ゲスト)
鍋島佳緒里(ゲスト)
という構成。
eros&psyche02.JPG エロスとプシケ
(映像:ジェラルド・ジル 音楽:鍋島佳緒里 )
  
Dos cuentos.jpg 川端康成「掌の小説」から2編
(映像:イサキ・ラクエスタ 音楽:鍋島佳緒里) 

これらの映像自体は3月にスペインでの初公開後、インターネット上に公開予定です。
公開されましたら、このブログでまたお知らせを致します。

★2月9日(月)19:00〜 スタジオハル at 名古屋
【映像+音楽/ライヴ・パフォーマンス・カレイドスコープ】
名古屋公演。プログラムは京都公演と同じ。

映像作品の公開は音楽会とは違い、音響から映像機器の設定、接続、あらゆる手間が増えます。
行く先々でちょっとした小さな事で音が出ない、あるいは字幕が文字化けする、などのトラブルが出ましたがメンバーが一丸となり協力し合い必ず本公演までには全てのトラブルが解決できたのが印象的でした。

DSCN0651m.jpg  DSCN0569m.jpg 京都公演と名古屋公演
DSCN0609m.JPG ダニエル・フィゴルス氏とジェラルド・ジル氏@機材セッティング  
DSCN0581m.JPG ニューフェイス池田真沙子氏と鈴木治行氏
DSCN0618.JPG DSCN0565m.JPG
ジェラルド・ジル氏(左)とイヴァン・サンチョ氏

audience.JPG 映画鑑賞会の様子
DSCN0607m.JPG 天才的ピアニストのダニ・エスパサ氏

京都在住のカタルーニャ人のイヴァン・サンチョ氏が突然のお願いにも関わらず字幕を何日も徹夜で作って下さり、司会もお引き受け下さいました。
そのお蔭で大変充実した映像のライヴ・パフォーマンスになったのでした。

生まれて初めて企業からの依頼ではなく純粋なアート作品に音楽制作をさせて頂き、芝居音楽のキャリアはありましたが映像作品の音楽制作の奥深さに興奮し続けた日々でした。
上映会が日本でできるかどうか、最後までハラハラしていたために皆さまへのお知らせはほとんどできないに近く、特に東京のファンの皆さまには壊滅的に宣伝が出来なかったし公開も出来ませんでした。
それはとても残念でしたが今回のこの素晴しい機会はまた次へと必ず続くと信じています。
是非、また実現を祈念して、さらなる音楽制作を続けて行くつもりです。
直前のご案内にも関わらず地元京都、名古屋は元より神戸、大坂から駆けつけて下さった皆さま、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
京都公演、名古屋公演とも予想よりも遥かにたくさんの方々がおいで下さり感激で胸が一杯になりました。
今後はさらなる活動の幅を広げて参ります。
是非お楽しみに。

BENE catalunya01.jpg  ura.jpg 今回のチラシ

★画像をクリックするとそれぞれが大きいサイズになります。

posted by カオリン at 19:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月21日

"Shall We Kaorin?" のステージから

昨年12月7日に8年ぶりに行いましたライブコンサート、"Shall We Kaorin?"には
たくさんの皆さまにご来場を頂き、本当にありがとうございました。
遠くは熊本から、そして静岡からもお客様が駆けつけて下さいました。心から感謝申し上げます

南麻布セントレホールでの皆さまの熱気に支えられ、持病が快復してから初めての自主企画コンサートとなりました。ピアニストは穴澤ひろみさん。
連弾からシンセサイザーとのデュオの語り組曲、そしてカオリンの歌の伴奏まで全て、ひろみさんとのデュオでお届けしました。

語り組曲「イザナキとイザナミ〜古事記より」は特に好評で短く感じた、とおっしゃるお客様が結構いらっしゃいました。

もう少ししましたらYouTubeにその様子をアップするつもりですがまずは画像をこちらに載せます。
★全て画像をクリックしますと拡大画像になります★
ShallWeOS02.jpg ShallWeOS01.jpg

ShallWeOS06.jpg ShallWeOS07.jpg

ShallWeOS08.jpg ShallWeOS12.jpg

ShallWeOS04.jpg

ShallWeOS13.jpg Shall We Kaorin?Duo.jpg


Shall We Kaorin_Bl.jpg
posted by カオリン at 20:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月30日

"Shall We Kaorin?"のweb チラシができました!

秋も深まって参りました。
12月7日(日)14:00〜
久しぶりに語り組曲の再演を中心に南麻布セントレホールで
"Shall We Kaorin?"と題してアフタヌーンコンサートを開きます。
詳細はこちらをご覧下さい。

Click ↓
Shall We Kaorin_Bl.jpg

ShallWeKaorin_monoBack.jpg
Click↑

★☆★☆★☆★☆★

"Shall We Kaorin?"

プログラム;
チャイコフスキー/鍋島佳緒里編曲版「くるみ割り人形」より(1台4手)
鍋島佳緒里作曲 語り組曲「イザナキ・イザナミ〜古事記より」
I'll be home for Christmas 他、鍋島佳緒里アレンジ作品
出演:
鍋島佳緒里(作・編曲、語りキーボード、歌)
穴澤ひろみ(ピアノ)
日時:12月7日(日)14:00〜
場所:南麻布セントレホール(日比谷線広尾駅一番出口徒歩7分)
料金:4.000円 ペアチケット 7.000円 当日券 4.500円(ワイン・コーヒー付)

お問い合わせ・予約
南麻布セントレホール 03-5791-3070
有限会社アートファクトリー emailOffice.jpg
              Fax:03-3873-1363

南麻布セントレホールへのアクセス
centreHall.jpg ←Click!

弊社のEメールアドレスはスパムメール防止のため、画像になっておりますので
コピーできません。キーボード手打ちでお願い致します。
ご理解のほどよろしくお願い致します。

カオリンのコンサートは休憩を20分頂いています。
それはパーティの延長にして頂きたいからです。
ワインやコーヒー、そしておしゃべりを楽しんで頂きたいのです。
どうぞ大好きなお友達、パートナー、ご家族をお誘いの上
おしゃれな広尾にお出掛け頂き、
このコンサートを丸ごとお楽しみ下さい。
語り組曲のファンがいらっしゃる事、楽しみにしております。
皆さまのご予約を楽しみにお待ちしております。


by Kaorin


ラベル:Shall We Kaorin?
posted by カオリン at 14:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月03日

Summertime ジャズスタイルにアレンジしました。

夏もあっという間に終わってしまい、朝晩はもう秋の様相を呈しています。
先日、毎月恒例のマリンバ奏者草刈とも子さんの高輪のお宅でのサロンコンサートで
ガーシュインのサマータイム歌いました。
ピアノ伴奏も相当アレンジでジャズバラードに変えています。

そして今回はオペラ【ポギーとベス】の中で歌われる時のように
スラム街でお母さんが赤ちゃんをあやして子守唄として歌うように衣装も凝ってみました。



ピアノ伴奏は種村久美子さんです。
是非お楽しみ下さい。


by Kaorin
posted by カオリン at 07:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月07日

海外用のサイトができました

instantencore.jpg
New York in 2013


蒸し暑い日々が続いてさすがにゲンナリです。

以前からお問い合わせの多かった英語でのプロフィールやディスコグラフィですが、
この度、アメリカのアーティストサイトに登録したので同時にオフィシャルサイトもできました。
こちらになります。
Instant Encore Kaori Nabeshima

プロフィールとディスコグラフィ。
プロフィール in English

最近の作品もアップされています。
是非ご覧下さい。
posted by カオリン at 01:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月29日

ライジング・サン '96 がYouTubeで聞けます。

毎日雨ばかり。
今年はとても梅雨らしい季節と言えます。

以前、皆様から鍋島佳緒里作品をネットで聞きたい、YouTubeで聞きたい、
というご要望を頂いていましたが少しずつ準備をし始めています。
そして今回、私がサントリーホールで作曲家としてデビューした時の作品、
"Rising Sun'96 "をYouTubeにアップしましたのでご案内致します。
ライジング・サン'96 は1995年に書いたピアノソロの作品で、
1996年4月25日「鍋島佳緒里の世界」サントリーブルーローズホールにて初演されました。
演奏はピアニストの鍋島信之氏。
今回の音源はその後の東京文化会館での再演の音源を使用しています。
こちらで聞く事ができます。


実は、このデビュー作にはエピソードがあります。
この当時、まだ先もわからずに個展リサイタルをする事で不安と期待でいっぱいでしたが、
背景にはこのリサイタルの年に嫁ぎ先が13億円の負債で一族倒産という
衝撃的な事が起こった年でもあり、どんな事があっても陽の昇らない日はない、
と念じるように一心に作品を書きました。
そして作曲家は平凡な生活からでは感動する作品が生み出せる訳がないと信じていましたから、
この一族の大事件もきっと作曲家の生活の糧になるのだと、自分を励まして暮らしていました。
住んでいた家も銀行の抵当に入っておりましたから当然それを手放し、ピアノも2台処分し…
小さなアパートに住んでから数年後、出した負債を一族は返済し終わり、
両親の元に裁判所から取り上げられていた実印とパスポートが返って来た時は感無量でした。
今この作品を聞くと、その言葉をそのまま東日本大震災の復興に祈りを込めて捧げたくなります。
「どんな事があっても陽の昇らない日はない」と…

そういう作品です。どうぞ、お聞き下さい。
美しい音色で演奏して下さった鍋島信之さんにも感謝を込めて。
こんな人生の大波乱の波に飲まれそうな時にでもサントリーホールでのリサイタルをキャンセルする事なく、資金から何から何まで準備をしてくれて支え続けてくれた、元主人がこの「ライジング・サン '96」を演奏して下さっているピアニストです。
彼の大きなバックアップを経て現在、私はステージに立つ事ができます。
by Kaorin
posted by カオリン at 08:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月25日

Horizon Workers

2年前にブリュッセル王立音楽院の大学院の卒業演奏で拙作"Horizon Workers"が再演されましたのでその様子をご覧頂ければと思います。

現在この当時の演奏をされたJean Delobel、 Michel Moozt、 Simon Weetjensのお3人はパーカッショニストとして幅広くご活躍中です。
作品を再演して頂けた事、心から感謝しています。

作品は10分以上あります。
Horizon Workers とは地平線の労働者たち、という意味になりますが、
地球上の生物の営みを表現しています。
12分半のこの作品から皆さまはどんな印象をお感じになりますか?
お聞き頂ければ幸いです。
kaorin
posted by カオリン at 13:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

"Love Beatles!" 初演の動画公開

2013年11月15日に川崎ミューザで初演した連弾 "Love Beatles!" 演奏のようすがYouTubeで見られます。
作曲者自身のミスタッチがありますがライブゆえご了承下さいませ。


video by Hajime Yoshiba
posted by カオリン at 17:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月23日

久しぶりに伴奏ではないピアノを弾きます!

最近は伴奏者としてピアノを弾いてきました。が、
11月15日、自分の書いたピアノ・デュオの初演で清水友美さんと連弾します。
1115MusaKawasakiBeatlesM.jpg Love Beatlesが初演されます。

詳細は下記の通りです。

FONS SONITUS vol.4
2013年11月15日(金)
ミューザ川崎シンフォニーホール音楽工房・市民交流室
開演19:30 前売り:2.000円 当日:2.500円

私の作品は「Love Beatles」で、
Here come the sun と Here there, and everywhereのメロディを
散りばめたピアノデュオです。
上のパートは清水友美さん、そして下のパートは私が弾きます。

1st pianoはトーイピアノのあのおもちゃっぽい響きを表現して
2nd pianoは低音のベース感を出しています。

このシリーズもすでにver.4になります。
一番最初の会に”Flash Ways"が初演されてからもう5年が経過しました。
今回は初めてこの企画に連弾をご提供する事になり、
さらに演奏にも参加するというエキサイティングな試みです。
他のビートルズ素材の新作を含め、是非、皆様にお聞き頂ければと思います。


チケットのご予約は
email_jpgS.jpg
アートファクトリーまで。
「11月15日のチケット希望」と件名にご記入になりお申し込み下さい。
(いたずらメールが多いのでメールアドレスは画像にしています。
申し訳ありませんがリンクを張っていませんので直接手打ちでメールを送信下さいませ)

ご予約・ご来場を心からお待ちしております。

posted by カオリン at 22:44| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月31日

ケンカタヤマの夜!ご来場感謝♪

KkatayamaKKR.jpg
終演後にとてもHappyな気分でケン・カタヤマと


皆様、先日ケン・カタヤマ氏がゲスト出演しました、竹橋KKRホテルでのディナーコンサート、
熱気に包まれて終演となりました。

KKRホテルは普段はジャズのコンサートをしている会場なので
ピアノもアップライト。そしてすべてマイク使い、という
クラシックアーティストにはちょっと普段と違うスタイルのコンサートになりました。
しかし、さすがケン・カタヤマ!ゴージャスな夜をその歌声とパフォーマンスで作り上げてしまいました。
カンツォーネを中心に、彼のオリジナル曲「祈り」。
そして圧巻はやはり最上川舟歌。
最上川舟歌は本当にアーティストのエネルギーを使う歌です。
そばで聞いていると彼が息を全て吐ききって、さらにまた大きく息を瞬時に入れて
体中の筋肉を使って声を押し上げているのがわかります。
これは声量のある方でないと歌えない曲。
何度聞いても鳥肌が立つケン・カタヤマの「最上川舟歌」
お客様は彼の熱唱に酔いしれました。
カオリンはリハーサルで、音響関係の不安があったり…だったのですが
本番になったら途端にいつものムードになってしまい、
エキサイティングにピアノに向かえました。
さらに今回は乾杯の歌でビオレッタの部分を歌う!という
生まれて初めての経験があり、これが意外に好評だったのが驚きでした。
このユニットはまたどこかで演奏をご披露する事になりそうです。
さらなる演出とレパートリーでステージを作るお手伝いをしたいです。
kKatyamaUP.jpg
ジャズバンドの間の特別ゲストなのでいつもとは全く違うホテルディナーショースタイル。


kaoriKKR02.jpg
マイクやら、PAの返しなどのセッティングに囲まれているKaorin

お越し下さった皆様方、本当にありがとうございました。
posted by カオリン at 15:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月30日

ステージのお知らせ

KKR DinnerConcert.jpg ケン・カタヤマゲスト出演 伴奏:鍋島佳緒里

毎日蒸し暑い日が続きます。
現在スタジオ内の不要になったマック類を始めデジタル製品の整理、処分に追われる日々です。

7月16日(火)竹橋のKKRホテルにて
ドラマティックテノールのケン・カタヤマ氏がディナーコンサートにゲスト出演するのですが
伴奏でkaorinも出演します。
ミラノから帰国して以来、ケン・カタヤマの歌唱力の素晴らしさはここ最近さらに注目されてきていますが、
実は彼と私は同級生だった!のです。

昨年仕事先で32年ぶりに再会してから意気投合し、
ケン・カタヤマ率いるコーラス「イル・ソーレ」でヴォイストレーナー&伴奏者として
お仕事もご一緒する事になってしまいました。
そしてケン・カタヤマ作詞作曲の「祈り」を鍋島佳緒里編曲で混声四部合唱の形にして
この2月にドレミ出版から出版致しました。
縁(えにし)とは不思議なものですね。
目に見えない力が働いているのか次々とアイディアが出てくるコンビです。

さて、そのケン・カタヤマの歌声は日本人離れしており、
とてもグラマラスなお声ですが、ピアニッシモも美しくて
スイートベイジルでの恒例リサイタルなどでも満員のお客様が
皆、涙しちゃう!のはその豊かな音楽性と知性と感性なのだと感じます。
彼との再会に感謝し、そしてアーティスト仲間の一人に参加させて頂けている事をとても幸せに思います。

今回のプログラムをご案内しますね(当日変更になる事があります)
・アマポーラ
・マレキアーレ
・乾杯の歌
・アネマ・エコーレ
・祈り(ケン・カタヤマの人気のオリジナル曲)
・最上川舟歌(これ、伴奏していても泣けちゃう…)他…
ケンカタヤマ氏は今回ゲストですが、お食事スタートから
KKRプラチナペンショナーズのジャズ演奏がずっと入りますので
とても豪華な音楽をお楽しみになれます。

お時間のある方どうぞ、いらして下さい。
皆様にお目にかかれます事、心からお待ちしております。


★第160回プラチナペンショナーズ東京公演
「1950年代青春の思い出コンサート」
★スペシャルゲスト ケン・カタヤマ★伴奏:鍋島佳緒里

日時:2013年7月16日(火)
会場:10F宴会場「瑞宝」
受付:16:30
開場:17:00(食事スタート)
開演:18:00
料金:8.000円(ディナービュッフェ&フリードリンク)
お問い合わせ・ご予約は KKRホテル営業部予約課 03-3287-2932

ilsole00.jpg
昨年第一回「イル・ソーレコンサート」打ち上げ。ケン・カタヤマ氏と打ち上げで

posted by カオリン at 13:54| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月15日

17日コンサートのプログラム

tomominFlashWays.jpg ピアニスト清水友美さんと

「21世紀から見るビートルズ全曲演奏コンサート」
昨日、リハーサルに立ち会ってきました。
六本木一丁目徒歩3分の"デザインKホール六本木"はこぢんまりとしたホール。
天井が低いのですが何となく落ち着く空間です。

17日がとても楽しみになってきました。

さて、プログラムですが下記の通り。三部構成です。
第一部
Bang!Bang!アマービレ  米倉香織
Fragmented "Yesterday"   渡辺俊哉
Knock,Knock,Knock/Hey Jude 石渡玲玲
ミッシェルの梯子     鈴木純明
Drive her car       篠田昌伸

Flash Ways/Let It Be  鍋島佳緒里
Let It be(Asian Tour)  三輪眞弘
Because          西村朗
And I Love..(And I Love Her) 松平頼暁

カイト氏の肖像〜点描画による  山根明季子
 (Portrait of Mr.Kite by dot painting)
Pilgtimage of the sky (空の巡礼) 秋元美由紀
ピアノのための「剽窃偸視」    山本和智
Black Bird Singing in the Liturgy of Crystal 中澤久長
Yellow Flash Submarine        森田泰之進

このような感じ。

東京公演情報
2012年11月17日(土)開場18:30 開演19:00
デザインKホール六本木(メトロ南北線六本木一丁目2番出口より徒歩2分)
チケット:全席自由 一般 3.000円 学生2.000円
オンラインチケット:「デザインKコンサート」で検索又はコチラをクリック。
電話チケット予約:0120-54-0505(10:00〜18:00)
デザインKホールにアクセス

★アクセス:南北線六本木一丁目2番出口出たら左→1本目を左。
  一階が郵便局のビル「全特六本木ビル」入って左側がホール入り口。徒歩2分ほど。
  東京都港区六本木1−7−27

色々なビートルズが満載です。
皆様どうぞ聞きにいらして下さい。
当日会場でお目にかかるのを楽しみにしております。


posted by カオリン at 21:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月13日

Flash Ways 再再演のお知らせ

Beatles.jpg

暑かった夏から雨の日ごとに寒さを増しています。
夏に「舞子体験」をしたのでその事をアップしたいと思ったのですが、
近々に拙作が再再演されるのでそちらを先にご案内致します。

「21世紀から見るビートルズ 全曲演奏コンサート」です。
このシリーズは新進気鋭のピアニスト清水友美さんに作曲が有志が
ビートルズにインスパイアされた新曲を捧げ続けている、
という希有なものですでに今回で8回目を迎えます。

もう清水さんも中堅のアーティストとして大活躍の日々を送られています。

拙作"Flash Ways"は今回で4回目の再演になります。
自分の作品がCD以外でこんなに再演されるのも珍しい事で本当にウレシイです。
"Flash Ways"はレットイットビーからインスパイアされた作品です。
初演以来「これのどこがレット・イット・ビーなの?」と言われ続けて来ましたが
一応楽譜を逆読みして行くとわかるんですがねえ〜…。

ただ、それはわからなくてもピアニスティックな作品、と言って頂けているので
作曲家としてはそのお言葉をありがたく感じております。

参加作曲家は非常にゴージャスです(東京公演参加作曲家)。
西村朗、松平頼暁、三輪眞弘、鈴木純明、渡辺俊哉、中澤久長、
山根明季子、篠田昌伸、米倉香織、森田泰之進、石渡玲玲、
秋元美由紀、山本和智

東京公演情報
2012年11月17日(土)開場18:30 開演19:00
デザインKホール六本木(メトロ南北線六本木一丁目2番出口より徒歩2分)
チケット:全席自由 一般 3.000円 学生2.000円
オンラインチケット:「デザインKコンサート」で検索又はコチラをクリック。
電話チケット予約:0120-54-0505(10:00〜18:00)
デザインKホールにアクセス

マイ作品のプログラム順などは明日アップ予定です。
当日会場で皆様とお目にかかれます事、楽しみにしております。
ラベル:ピアノ作品
posted by カオリン at 00:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月26日

子供のための連弾曲「カバさんの恋」発売になります!

kodomotachi27.jpgこどもたちへ
29人の作曲家による自作・自演のピアノコンサートが
今年も開催されます。
3月28日(水)18:30開演 紀尾井ホールです。

今年で27回目。
楽譜もカワイ出版から発売されます。

今回の作品は1台のピアノで2人で連弾する、
1台4手の作品で「カバさんの恋」という題名です。

いつものんびりしたユーモラスなカバさんが恋をしちゃうんです。

ピアノの先生やお母さまがセカンドピアノを弾くように書いています。
そしてファーストピアノはやはり主役です。
カバさんがどのように恋に落ちたか?を表現していただきたいと思っています。

さて、当日ファーストピアノを弾いて下さるのは
小学生の前田和乃さんです。
kazuno_maedaM.jpgお稽古合わせのツーショット

何度も練習を重ねてきました。
和乃さんはとっても想像力が豊かなお嬢さんです。
きっと二人で素敵な「カバさんの恋」を演奏できる事でしょう。
ドレスも色違いのお揃いで登場予定です。

私達の出番は午後8時頃。
休憩の19時半ごろいらしても間に合います。

是非是非おいで下さい!
そして楽器店などで楽譜を見かけたら是非中をご覧になってみて下さい。
楽譜の詳細↓
29人の作曲家によるピアノ小品集 こどもたちへ メッセージ2012-2
posted by カオリン at 22:27| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月27日

新作初演!"Horizon Workers II"

病気等でずっとご無沙汰になってしまいました。

さて、新作初演のお知らせです。

本日は東京文化会館にて「21世紀音楽の会 第9回作品展」が開催されます。

拙作"Horizon Workers II"が初演されます。

詳細はこちら。
http://21centurymusic.jp/information/index.html

当日券ございます。

演奏会の様子はまたいずれ。
posted by カオリン at 14:34| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月23日

♪♪「ジュビリア」with ワダシンジ ♪♪

wadashinji.jpg
10年以上前のディナーコンサートに駆けつけて下さった和田真司氏


人の縁(えにし)は本当に不思議で、どこにそういうものがあるのか予想もつかないものである。

今日は素晴らしいピアニストでビジネスマンの「和田真司氏」と彼との縁から生まれた作品「ジュビリア」をご紹介しようと思う。

14年前に慶應義塾大学の教授から講演を頼まれ日吉校舎に出掛けた事があった。頼まれた内容は自分の人生、つまりどのようにして作曲家になろうと思ったのか、とか幼少期からの環境や考え方などを話して欲しいとの事。そしてさらにミニコンサートの依頼を受けたので講演とミニコンサート、そして質疑応答、という内容だったように記憶している。

当日の教室はすり鉢状の階段教室でかなり広く、参加した学生の皆さんは音楽に趣味のある方が多かったような気がした。質疑応答は非常に活発で、前に出てきて歌を歌う女子学生がいたり、色々と具体的な質問をする学生もいたりしてこちらもなかなかエキサイティングだった。その中に、和田真司氏がいた。当時、学生だったわけである。彼は当時、慶應義塾大学の中でピアノソサエティというクラブの部長をお務めだったように聞いていた。

その時は講演後に関係者皆さんと食事&カラオケだったのだけれど和田真司さんはそこにも出席していた。その時はまさかこんなに長い付き合いになろうとはお互いに思いもしなかったのだけれど細々と、彼との付き合いが始まった。卒業すると彼はソニー株式会社に就職した。事あるごとに連絡してくる男性で、合う度にピアノへの情熱を語ってくれたし、スタジオに遊びにみえて暗譜でラヴェルのラ・ヴァルスなど、パラパラ弾いて下さった。

そして彼のご結婚が決まった時に連絡が来て婚礼で奥さまと連弾したいので新曲を、と委嘱を戴いた。その時に書いた作品が、この「ジュビリア」である。

新郎と新婦が初々しいドレスで連弾するさまは非常に印象的で今でもお二人の姿が脳裏に焼き付いている。そしてそんな華やかな席での作品の委嘱を受けた事が自分でもとても嬉しかった。今から8年前の事である。

そして彼は結婚後すぐにNY赴任になった。その間もメールの連絡は細々と続いていた。ヨーロッパばかり滞在していた自分だけれど、彼が赴任の間にNYの彼を訪ねよう、と決めておりそれは2006年に実現した。

彼のピアノは仕事の合間にも黙々と続けられており、ある時はシンガポールで一晩リサイタル開催のビデオが送られてきて驚いたのだけれど、今度はNY滞在中に国際アマチュアピアノコンクールで優勝してしまった。聞けば出社の前にレッスンを受けていたという。なんとまぁ、この情熱の熱さは冷えない御仁だなぁ…と感激してしまった。この時私はNY、NJを中心に1ヶ月ほどアメリカ滞在を楽しんだのだけれど和田家の訪問はことさらに楽しかった。

和田真司氏の完全帰国から2年が過ぎた。最近あるプライベートサロンのコンサートで何か演奏して?と友人から頼まれて、突然私はひらめいた。「そうだ!ワダシンジと連弾しよう」と。和田氏に打診してみると、スケジュールがドンピシャに合っていて即、出演の快諾を戴けたので、8年前に書いた作品を引っ張り出してきて、少し手直しをしてみた。

こんなに長く友人でいても二人でピアノを弾いた事なんかないから意外に緊張するものだと感じておかしかった。でもお稽古合わせの時間は非常に充実しており、楽しかった。サロンコンサートの出演では和田氏をお連れした事でお客様皆様から喜ばれて誇らしい気持ちだったりした。

最近とても考える。「プロとアマチュアの違いって何だろう」ワダシンジは華のあるピアニストである。でも昼間はソニーに務めているビジネスマンなのだ。でもその音楽性、そしてソリストとしての天性の音色の華やかさを彼は持っている。こちらはドン臭く、不器用にずっと音楽をやってきて一応プロとして名乗っているのだけれど、こういうワダシンジのような御仁に出会うと自分が時々鈍い動物に思えてきてしまう。天は二物を与えずって、与えてるぢゃん、この人にはさぁ〜!TOEICだって950点とか!なんでなんでも出来るのよぉ〜!と、思いたくもなる。でもよく見ていると和田真司氏の音楽に対するその真摯な姿勢は見事なまでに徹底されており、その生活はストイックであり、プロが逆に見習うべき所が満載である。限りある時間をビジネスと音楽に振り分けて、キチンと練習を積み重ね、年に演奏の発表も続けているわけで、その集中力には頭が下がる。

彼は私のファンだと言って下さるが、私は逆に彼をまぶしいと思っている。アメリカの作曲家でチャールズ・アイヴズがいるが、ワダシンジを見ていると私はアイヴズを思い出す。彼は平日は保険会社の副社長だったわけで。休日に作曲家だったのだから。

以前、素敵なアーティスト(演奏家)に触発されると自分はインスピレーションを刺激されると書いた事があるが、ワダシンジは常に私をつついてくるそういう友人になってきてしまっている。

14年前に慶應義塾の講演の階段教室の中にいた学生だった和田真司氏。彼が講演会の後帰らずに関係者の食事に参加して下さった事に感謝したい。そして今後、彼の為に私はジュビリア2を書きたいな、と思っている。そしていつか皆さんの前でワダシンジとの連弾でお披露目が出来たなら、などと考えたりしているのである。


自宅スタジオでのリハーサルの様子を録音した音源をYouTubeにアップしてみたのでお聞き戴きたい。

演奏:1st 和田真司 2nd 鍋島佳緒里

次回は和田真司氏の翻訳された音楽書籍をご紹介したいと思っている。
posted by カオリン at 21:51| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月28日

神代修 CD発売記念コンサートにて
JUNK MOOD初ライブ

dolce0727b.jpg サイン会の様子

27日(日)新宿ドルチェ楽器アーティストサロンに於いて開催された「神代修CD発売記念コンサート トランペット・ジャポネスク」は大盛況の内に終了。

開演前にあっという間に満席になり、補助椅子を出して着席が間に合ったという熱気に包まれた会場。神代氏はじめ出演者のファンが詰めかけた様子。神代氏のお話と共に進められたコンサート。
プログラムは
大澤壽人:トランペット協奏曲イ短調より
青島広志:火の鳥より
櫛田胅之助:トランペットと打楽器のための「阿吽」より
     ★
徳永洋明:あの向こうの波間へ
鍋島佳緒里:Junk Mood

出演者は神代修(Tp) 徳永洋明(Pf)中村和枝(Pf)中村由美(Mar&Perc)

Junk Moodに関してはピアニストが中村さんに変わり、さらに演奏前に作曲者から曲についてのお話しを、という依頼で急遽、ステージに上がり皆さんに先日ブログに書いた通りのお話しをした。

演奏はレコーディングの時とはまたさらに違って昨日はライブならではの緊張感があり高揚感があった。いらしたお客様ですでにCDをお買い上げ下さった方からは、CDよりも生の演奏の方がさらに伝わってくる物があって良かった、と嬉しいお言葉を戴いた。

dolce0927c.jpg dolce0927a.jpg
出演者と共に(神代、中村、徳永氏)


さらに嬉しかったのは打ち上げで…
パーカッショニストの寺田さんが正直な感想を下さった事。
dolce0927d.jpg 寺田由美さん
「レコーディングの時も楽譜通り演奏できていてもまだ見えていないものが今回のコンサートの練習時から見え始めてきて、そうなると曲の構成とかちゃんと納得でき、今日初めてJunk Moodはいい曲だなぁ…と思ったの」
こういう感想は滅多に作曲家は聞けない…

演奏家は音楽に厳しい方が多く、さらにご自分の音楽ジャンルにも自信を持ってキャリアを積んでいらした方がほとんど。なので新曲に対する用心深さと疑い深さは並大抵ではない。
彼らの音楽生活の中で新曲のコンセプトが受け入れられない場合、最悪の場合には「こんなワケのわかんない曲、やってられないよ!」となる事は多く、その場合は曲に対する感想も何もなく、再演はなく初演のみでお蔵入りとなる。

現代に生きる作曲家は毎回そういう試験されているような生活を送っている。しかしながら、だからといって演奏家に迎合する曲を書こうとは全く思わないし、やはり心に思う、自身の中から溢れてくる作品を書くだけしかできないのが現実である…

だから受け入れられなくても仕方ないし、でも受け入れられればそれは真摯な命の吹き込まれた演奏につながるし、作曲家にとっては大変に幸せな事なのである。
日頃から、作品が一人歩きしてくれなければ自分を作曲家と名乗ってはいけない…と思い続けている自分にとって昨日は本当に嬉しさがじ〜んと沁みるような一日になった。

神代氏にもJunk Moodが「心に残る曲」と、お褒め戴いたためいずれ近いうちに彼にアンコールで演奏できそうな、ちょっとおしゃれな短い作品をプレゼントする…と約束して帰宅した。題名をどうしようかな、ロマンス、とか?エレジーとか?プログラム・ピースだとかなりシリアスな物を追求してしまうだけにアンコール・ピースには甘ったるい作品を書きたがる習性がある。予定としては…来月10月中には書き上げて神代氏にプレゼントしよう…と。

演奏家の皆さまに心から感謝。そしておいで下さった皆様方に改めて心から感謝。

トランペット・ジャポネスクのCD情報&お買い求め
posted by カオリン at 10:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月25日

神代修 CD発売記念コンサート

kumashiro.jpg 神代修 トランペット・ジャポネスク発売を記念して

鍋島佳緒里作曲"JUNK MOOD=ジャンクムード"の
ステージ初演が9月27日(日)15:00より
新宿ドルチェ楽器アーティスト・サロンであります。



4月に発売になった神代修=くましろおさむ さんのCD「トランペット・ジャポネスク」発売記念コンサート。元東京フィルハーモニー副主席トランペット奏者、神代修氏の6枚目のCDは邦人作品のCDです。

トランペット:神代修
ピアノ:中村和枝、徳永洋明
パーカッション:寺田由美

今さらですが、神代さんのトランペットの音色の素晴らしさ、美しさは一度聞いたらうっとりで驚きでもあります。さらにフルートでも演奏するかのように難しいパッセージをさらさらっと何気なく演奏してしまいます。楽譜を読み取る能力が超人的。管楽器奏者だと思うと考えられない俊敏な演奏力です。リズムの正確さなど、もう口では言い表せません。難曲であってもいつも涼しい顔で演奏なさってます。現NHK交響楽団の津堅直弘氏の愛弟子でもあり、このCDにはお師匠で今や作曲家でもある、マルセル・ケンツビッチ(津堅氏のペンネーム)の神話という曲も含まれています。

さて、カオリンの…JUNK MOODについて…

JUNK MOOD 
トランペット、ピアノ、マリンバ(パーカッション含)3人のアンサンブル。
ジャンクとはくず、がらくた、廃品の意味だけれど、そういうムードという曲名。
ぐちゃぐちゃな感じとか、だらしなく気だるい感じとか、そういうイメージを追求した作品で、ずっと以前から、人間の力ではどうにもならない、目に見えない力や出来事がこの世の中には存在する…そして人間はそれと常に闘ったり、それに翻弄されたりしながら生き進む生物…という所に焦点を当て始めた結果、成功した人や事柄の陰に潜むそういう不可抗力、など物事の裏側が気になりだした中で書いた作品のひとつ。

ピアノが非常に難しく当初、ピアニストを探すところから始まってしまった、このJUNK MOOD.だけれど、和音の組み合わせは10分ほどの曲で11個しかない!という不思議な事実。だがパズルのように組み合わせがあり、その並び方がスリリング。
聞いているとうねうね、ゴチャゴチャで、デカダンな感じなのにアンサンブルは一つたりとも間違えられない、スリルに満ちた曲に仕上がっており、演奏すると聞くとでは全然気分も立場も違う。几帳面でいつも完璧で素晴らしい演奏家が、だらしなく、でたらめ風に演奏するのはどれほど難しいかっていう事が良くわかる作品でもある。
(神代、中村、寺田というエキスパートな演奏家ならではの仕上がりになったと作曲家本人は大満足してさらに感謝している)曲の終盤へ向かう直前のトランペットのカデンツァは神代氏のトランペット、そして音楽の魅力をたっぷり聞く事ができる。

曲の最後のイメージは…キャバレー街や料亭の朝もやの立ち上る、ゴミ箱の出ていたりする小さな路地の向こうに朝日が出てくるような、そんな感じかな。夜の歓楽街って夜中は本当に賑わって艶っぽくて、水分を含んだしっとりした感じなのに、翌朝の朝もやの中に見えるその街は疲れて、生ゴミが出してあって、野良猫がそれらをひっくり返したりして味気なく、色もなんにもない路地へと変身してしまう…どちらが本当?と言われればどちらも本当の姿。そしてこの営みが、変わることなく毎日毎日繰り返される。人生ってJUNK MOOD。それを楽しむも哀しむも人次第。

どう?ちょっとは聞いてみたくなったぁ? 10分の中にドラマを込めて。
これを書いていたら神代氏からメールが入り、「JUNK MOODはプログラム5曲目で今回のメインにさせていただきます」との事。さてどーなりますことやら…

会場で皆さまにお目にかかれるのを楽しみにしています。

神代 修 CD発売記念コンサート トランペットジャポネスク
9月27日(日)15:00開演
前売り一般¥3.000(DMC会員は¥2.000)
前売り 学生¥2.000
当日券・当日精算券 各¥500割増


チケットのお問い合わせは ドルチェ楽器 03-5909-1771
★ドルチェ楽器マップ★


トランペット・ジャポネスクのCD情報&お買い求め
posted by カオリン at 23:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月25日

演奏会お知らせ

concert0426.jpg 藤井多恵子コンサート

ソプラノ 藤井多恵子コンサート
       ピアノ 鍋島佳緒里

日時 4月26日(日)14:30開演
場所 スペースオルタ(新横浜徒歩7分)
入場料 前売券 3.500円 当日券4.000円

お申し込み・お問い合わせ
Tel & Fax 045-832-7345 (グループK 担当;松島)
スペース・オルタの地図

★前売り券は完売しました。ありがとうございました。
現在、当日券が数席、という状況です。

鍋島佳緒里作曲「一人じゃないから」(歌曲)初演
今回はカオリンはガーシュインとカプースチンのソロを2曲弾きます。
posted by カオリン at 00:59| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする