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2015年03月15日

Splash Danceが再演されました

hapimaki01.jpg ハッピー・マッキー・SAXカルテットのメンバーと
↑画像クリックで大きくなります。

渋谷道玄坂にあるアクタス・ノナカ アンナホールにて2月14日(土)にハッピー・マッキー・SAXカルテットのヴァレンタインデー・コンサートが開催されました。通称「ハピマキ」と呼ばれているこのサックス・カルテットですがこちらでずいぶん前に書いた"スプラッシュダンス”がハピマキの皆さんによって再演されました。
"スプラッシュ・ダンス"の初演は須川展也さん率いるスペシャル編成のサックスカルテットによって行われました。福島のホースピア音楽祭からの委嘱で須川展也さんが推薦して下さったのでした。

そして、ハピマキのリーダー河西麻希さんは以前にもこの"スプラッシュ・ダンス"を演奏して下さっていてまたこの作品を今回のコンサートに取り上げて下さいました。

演奏前にステージに呼ばれ、須川展也さんからの委嘱のいきさつなど、また作品が4分45秒の長さの秘密などをお話ししました。須川展也さんからの希望で出入りを含めて5分でお願いしたい、というエピソードがあったのです。この作品"スプラッシュ・ダンス"はその後、「サクソフォーン・フェスティバル」でも演奏され、またアンサンブルコンテストでも度々演奏されています。

今回も「ハピマキ」の皆さんの演奏はスタイリッシュで聞いていてこちらも楽しかったです。
”スプラッシュ・ダンス”は一旦出版されたのですが、その出版会社の社長が急逝されて、その権利が宙に浮いた形となり、結局はその後楽譜の所在が分からないままになってしまって権利もうやむやになってしまったので相変わらず弊社でレンタルの形を取っていますが、近く、PDFでの有料配布、という形で、皆さんが自由に演奏できるようにしようと考えています。

楽譜の準備が整いましたらまたお知らせ致しますので、サクソフォーンプレイヤーの皆さまはプロ・アマチュアを問わず、是非お楽しみに。
それと、河西麻希さんのご協力を得て近いうちに音源もYouTubeにアップ予定ですのでそちらもお楽しみに。

ハピマキの皆さんは本当に人気で、このヴァレンタインデーのコンサートもあっという間に満員御礼となってしまい、こちらでの宣伝もできませんでした。またいずれ!

hapimaki_Feb.jpg ヴァレンタインコンサートのチラシ
↑クリック!

皆さんとても可愛くてファッショナブルでおしゃべりも楽しく、聞いているこちらが本当に楽しくなってしまうステージングです。是非また伺いたいです。
by kaorin
【Splash Dance composed by Kaori Nabeshima】

posted by カオリン at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月13日

カタルーニャ=日本/映像と音楽の響宴(京都・名古屋ツアー)

2月6日〜9日の日程でスペイン、カタルーニャのアーティストを招聘し、
京都・名古屋ツアーを開催しましたがそのご報告です。

2年以上の歳月をかけてカンパニー・ベネが交渉を続けやっとこの2015年2月に彼らの来日が決定しました。しかしながら直前まで助成金の承認が降りずに、皆さまにお知らせができないままで今年に入り、それも直前に助成金が滑り込みセーフとなり、来日実現、という非常にスリリングな公演になってしまいました。チラシ等も直前まで版下のまま待っていたというドラマティックな展開でした。
そして残念な事に最後まで検討した東京公演はスポンサーの問題で実現ができませんでした。
本当に残念です。

★2月6日(金)19:00〜京都芸術センター
【Los Pasos Dobles】上映
第59回サンセバスチャン国際映画まつりコンペティションでゴールデン・シェル賞(優秀作品賞)受賞の映画監督、イサキ・ラクエスタの映画鑑賞会 アフタートークがありました。
Isaki01.jpg IsakiLacuesta02.jpg
DSCN0524m.jpg DSCN0533 のコピー.JPG 小櫻秀樹氏


★7日(土)15:00〜京都芸術センター
【映像+音楽/ライヴ・パフォーマンス・カレイドスコープ】
ヨーロッパで活発に活躍しているカタルーニャの4人のアーティスト
イサキ・ラクエスタ(映画監督)
ジェラルド・ジル(映像作家・作曲家)
ダニ・エスパサ(ピアニスト・アコーディオニスト・建築家)
ダニエル・フィゴルス(エレクトロニクス作曲家)
彼らの作品に日本人作曲家が音楽製作し、彼らに演奏を託す、
そういったコラボレーションの映像公開となりました。
日本人作曲家は
鈴木治行(カンパニー・ベネ)
小櫻秀樹(カンパニー・ベネ)
池田真沙子(ゲスト)
鍋島佳緒里(ゲスト)
という構成。
eros&psyche02.JPG エロスとプシケ
(映像:ジェラルド・ジル 音楽:鍋島佳緒里 )
  
Dos cuentos.jpg 川端康成「掌の小説」から2編
(映像:イサキ・ラクエスタ 音楽:鍋島佳緒里) 

これらの映像自体は3月にスペインでの初公開後、インターネット上に公開予定です。
公開されましたら、このブログでまたお知らせを致します。

★2月9日(月)19:00〜 スタジオハル at 名古屋
【映像+音楽/ライヴ・パフォーマンス・カレイドスコープ】
名古屋公演。プログラムは京都公演と同じ。

映像作品の公開は音楽会とは違い、音響から映像機器の設定、接続、あらゆる手間が増えます。
行く先々でちょっとした小さな事で音が出ない、あるいは字幕が文字化けする、などのトラブルが出ましたがメンバーが一丸となり協力し合い必ず本公演までには全てのトラブルが解決できたのが印象的でした。

DSCN0651m.jpg  DSCN0569m.jpg 京都公演と名古屋公演
DSCN0609m.JPG ダニエル・フィゴルス氏とジェラルド・ジル氏@機材セッティング  
DSCN0581m.JPG ニューフェイス池田真沙子氏と鈴木治行氏
DSCN0618.JPG DSCN0565m.JPG
ジェラルド・ジル氏(左)とイヴァン・サンチョ氏

audience.JPG 映画鑑賞会の様子
DSCN0607m.JPG 天才的ピアニストのダニ・エスパサ氏

京都在住のカタルーニャ人のイヴァン・サンチョ氏が突然のお願いにも関わらず字幕を何日も徹夜で作って下さり、司会もお引き受け下さいました。
そのお蔭で大変充実した映像のライヴ・パフォーマンスになったのでした。

生まれて初めて企業からの依頼ではなく純粋なアート作品に音楽制作をさせて頂き、芝居音楽のキャリアはありましたが映像作品の音楽制作の奥深さに興奮し続けた日々でした。
上映会が日本でできるかどうか、最後までハラハラしていたために皆さまへのお知らせはほとんどできないに近く、特に東京のファンの皆さまには壊滅的に宣伝が出来なかったし公開も出来ませんでした。
それはとても残念でしたが今回のこの素晴しい機会はまた次へと必ず続くと信じています。
是非、また実現を祈念して、さらなる音楽制作を続けて行くつもりです。
直前のご案内にも関わらず地元京都、名古屋は元より神戸、大坂から駆けつけて下さった皆さま、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
京都公演、名古屋公演とも予想よりも遥かにたくさんの方々がおいで下さり感激で胸が一杯になりました。
今後はさらなる活動の幅を広げて参ります。
是非お楽しみに。

BENE catalunya01.jpg  ura.jpg 今回のチラシ

★画像をクリックするとそれぞれが大きいサイズになります。

posted by カオリン at 19:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月24日

インドの旅の記憶

寒い1月にインドに旅行に出かけてきました。
昨今、治安が悪化しているとの噂で一時は旅行して良いものか迷いましたが、現地にコネクションのある知り合いからのお招きだったので滅多にないチャンスと思い、滞在する事としました。
初めてのインド大陸。
本当に広い国、というのが印象でした。
インドビギナーズ用のゴールデントライアングル、というコースを1週間かけてまわりました。
そしてさらにニューデリーに戻り、3日ほど市内滞在をしました。
ゴールデントライアングルとはニューデリー、アーグラ、ジャイブルの事です。アーグラはタージマハルで有名ですがジャイプルはアンバーフォートという要塞の頂上までの、象のタクシーが人気です。
忘れないうちに少し旅行の記憶を記しておくつもりです。
IMGP1383m.jpg IMGP1364mm.jpg
IMGP1321m.jpg IMGP1660m.jpg
IMGP2049m.jpg IMGP1450m.jpg
画像をクリックすると原寸に広がります。

ラベル:インド
posted by カオリン at 22:20| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月21日

"Shall We Kaorin?" のステージから

昨年12月7日に8年ぶりに行いましたライブコンサート、"Shall We Kaorin?"には
たくさんの皆さまにご来場を頂き、本当にありがとうございました。
遠くは熊本から、そして静岡からもお客様が駆けつけて下さいました。心から感謝申し上げます

南麻布セントレホールでの皆さまの熱気に支えられ、持病が快復してから初めての自主企画コンサートとなりました。ピアニストは穴澤ひろみさん。
連弾からシンセサイザーとのデュオの語り組曲、そしてカオリンの歌の伴奏まで全て、ひろみさんとのデュオでお届けしました。

語り組曲「イザナキとイザナミ〜古事記より」は特に好評で短く感じた、とおっしゃるお客様が結構いらっしゃいました。

もう少ししましたらYouTubeにその様子をアップするつもりですがまずは画像をこちらに載せます。
★全て画像をクリックしますと拡大画像になります★
ShallWeOS02.jpg ShallWeOS01.jpg

ShallWeOS06.jpg ShallWeOS07.jpg

ShallWeOS08.jpg ShallWeOS12.jpg

ShallWeOS04.jpg

ShallWeOS13.jpg Shall We Kaorin?Duo.jpg


Shall We Kaorin_Bl.jpg
posted by カオリン at 20:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月10日

美しい余韻=ロシアからの絶妙なデュオ・リサイタル

NikkeiMuse.jpg ←click!

ロシアから来日中のデュオを東京大手町の日経ホールで聞いた。
第429回 日経ミューズサロン

チャイコフスキーコンクール優勝のチェリスト、セルゲイ・アントノフと
ハイフェッツ国際コンクール優勝で古楽器演奏家としても名高いセルゲイ・マーロフ
お二人とも名前がセルゲイ。ダブルセルゲイのデュオというわけだけれども…。

マーロフのヴァイオリンはイタリア系の音色がして軽やかで透明で繊細。
だがしかし、透明さはややくぐもった響きも併せ持っており、その点において、
古楽器の演奏家でもある事がとてもしっくりとくる演奏だった。
フレーズの取り方の息が非常に長い。いくつものフレーズが一息で繋がっている。
音楽を大局から見渡せて構築できているのにわざとらしさは一切なくて自然。
アントノフのチェロは出だしのたった一音、
その音が出た途端に心を鷲掴みにされるような魅力的なチェリスト。
それだけでもう音楽に陶酔できてしまう。
全身がすでにチェロなのだった。
その完成度、緻密さ、素晴しかった!
技術が良いなどというレベルではなく、本当にアートそのもの。

★プログラム★
オネゲル/ヴァイオリンとチェロのためのソナチネホ短調 H.80
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調
ラヴェル/ヴァイオリンとチェロのの為のソナタ 作品73

ヴァイオリニストが楽譜にiPadを使っており、
ペダルで踏めくりしていたのも印象的。
デジタル製品をさりげなくステージに取り入れているところが
やはり1980年代生まれの演奏家ならでは、と唸らせた。
二人ともロシアの音楽家の家系に生まれたサラブレッド。
見事な演奏が軽々とされていたのがステキだったけれど、
あれほどのテクニックとボウイングがなくては
この軽やかさは出ない事はよくわかる。お見事!の一言に尽きる。
こういう演奏家のラヴェルは絶品だと心から思った。

日経ホールは600名収容のシックなホール。
二人のデュオがとても贅沢に空間一杯に美しく響いた。

by Kaorin
posted by カオリン at 19:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサートレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月30日

"Shall We Kaorin?"のweb チラシができました!

秋も深まって参りました。
12月7日(日)14:00〜
久しぶりに語り組曲の再演を中心に南麻布セントレホールで
"Shall We Kaorin?"と題してアフタヌーンコンサートを開きます。
詳細はこちらをご覧下さい。

Click ↓
Shall We Kaorin_Bl.jpg

ShallWeKaorin_monoBack.jpg
Click↑

★☆★☆★☆★☆★

"Shall We Kaorin?"

プログラム;
チャイコフスキー/鍋島佳緒里編曲版「くるみ割り人形」より(1台4手)
鍋島佳緒里作曲 語り組曲「イザナキ・イザナミ〜古事記より」
I'll be home for Christmas 他、鍋島佳緒里アレンジ作品
出演:
鍋島佳緒里(作・編曲、語りキーボード、歌)
穴澤ひろみ(ピアノ)
日時:12月7日(日)14:00〜
場所:南麻布セントレホール(日比谷線広尾駅一番出口徒歩7分)
料金:4.000円 ペアチケット 7.000円 当日券 4.500円(ワイン・コーヒー付)

お問い合わせ・予約
南麻布セントレホール 03-5791-3070
有限会社アートファクトリー emailOffice.jpg
              Fax:03-3873-1363

南麻布セントレホールへのアクセス
centreHall.jpg ←Click!

弊社のEメールアドレスはスパムメール防止のため、画像になっておりますので
コピーできません。キーボード手打ちでお願い致します。
ご理解のほどよろしくお願い致します。

カオリンのコンサートは休憩を20分頂いています。
それはパーティの延長にして頂きたいからです。
ワインやコーヒー、そしておしゃべりを楽しんで頂きたいのです。
どうぞ大好きなお友達、パートナー、ご家族をお誘いの上
おしゃれな広尾にお出掛け頂き、
このコンサートを丸ごとお楽しみ下さい。
語り組曲のファンがいらっしゃる事、楽しみにしております。
皆さまのご予約を楽しみにお待ちしております。


by Kaorin


ラベル:Shall We Kaorin?
posted by カオリン at 14:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月24日

Fun英語★ブログ更新しました。

英語を学ぶ人たちのためのサイト”Fun英語”

こちらのブログ記事を春から執筆をしています。
記事を更新しましたのでご案内します。
今回はハワイのホノルルでコンドミニアムを利用するためのHow Toを取り上げました。
是非ご覧下さい。
中上級ハワイ・ホノルルの楽しみ方=コンドミニアム滞在に挑戦
condo.jpg
コンドミニアムの予約の仕方、現地での食料調達方法と場所、
話題のファーマーズマーケットの詳細、
地元の生活圏であるチャイナタウンへの行き方等、情報満載です。
生きた英語に触れられる環境、チャンスを是非利用して頂きたいです。

farmersMarket.jpg

by Kaorin

posted by カオリン at 07:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 語学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月21日

スウェーデン映画祭がやって来る!

日頃北欧映画フェチのカオリンですが、
10月にスウェーデン映画祭が東京、大阪にやってきます!
SwedishEmbassyM.jpg
Svenska filmfestivalen 2014
スウェーデン映画祭2014 
2014年10月11日(土曜)〜17日(金曜)
共催:スウェーデン大使館、スウェーデン文化交流協会

東京会場:ユーロスペースEUROSPACE
渋谷区円山町1‐5 KINOHAUS 3F

Swedish_Filmfestival_2014.jpgスウェーデン映画祭2014


上映スケジュール ←Click!
チケット:前売券 1回券1300円 Pコード465-075
ユーロスペース劇場窓口、チケットぴあにて販売します。
当日入場料:
一般1500円 大学生・専門学校生・シニア・ユーロスペース会員1200円 
高校生800円 中学生500円

大阪会場:シネ・ヌーヴォ
大阪市西区九条1-20-24

詳細はオフィシャルサイトでご確認下さい。
スウェーデン映画祭2014

by Kaorin
posted by カオリン at 08:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月03日

Summertime ジャズスタイルにアレンジしました。

夏もあっという間に終わってしまい、朝晩はもう秋の様相を呈しています。
先日、毎月恒例のマリンバ奏者草刈とも子さんの高輪のお宅でのサロンコンサートで
ガーシュインのサマータイム歌いました。
ピアノ伴奏も相当アレンジでジャズバラードに変えています。

そして今回はオペラ【ポギーとベス】の中で歌われる時のように
スラム街でお母さんが赤ちゃんをあやして子守唄として歌うように衣装も凝ってみました。



ピアノ伴奏は種村久美子さんです。
是非お楽しみ下さい。


by Kaorin
posted by カオリン at 07:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍋島佳緒里作品の演奏会&etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月09日

アンドレ・プレヴィンの亡き元妻へのオマージュ

最近関わった仕事に、出版されていないアンドレ・プレヴィンの作品の採譜、というのがありました。
今回のご依頼はアンドレ・プレヴィンのGoodbyeという作品です。

歌詞も聞き取ったのですが、大変美しいものでした。

Goodbye
Goodbye Goodbye, no time for tears
no time to wonder why
Goodbye reply my younger years
Yet, I can scarcely sigh
Goodbye Goodbye, I’ve no regret
I lost it on the way with all the things
I’ll never get how small they seem today
Goodbye to the book I didn’t write
Goodbye to my silent song
farewell to the fields I didn’t fight
Who’s to say I was wrong.
Goodbye Goodbye to dreams untold
I can’t regret they’re through
Goodbye Goodbye to something old
Hello to something new
Goodbye Goodbye to something old
Hello my love to you.

この作品はアンドレ・プレヴィンが亡きかつての奥様、
ドリー・プレヴィンを偲んで2013年に作ったアルバムでした。
ドリーとアンドレは1959年から1970年まで11年の夫婦生活を送りました。
その後、ドリーはカナダの俳優で画家のジョビー・ベイカーと死去まで28年婚姻生活を送っています。
ドリーが亡くなったのは2012年。
つまり、アンドレ・プレヴィンは30年以上も前に別れている元妻の死に際して1年間で新しいCDリリースを企画し、彼女へのオマージュとして歌手のマイケル・ファインスタインとベーシストのデイヴィッド・フィンクとでこのCD "Change of Heart"を仕上げている事になるのです。

2人の間にどんなドラマがあったかは2人のみが知る事ですが、
離婚後もアンドレが、ドリーを女性という枠を超えた、アーティストとして詩人、シンガーソングライターとして尊敬しているからこそ、この思い出の作品12曲を亡き彼女へ捧げたのは確かです。

その中には映画「チップス先生さようなら」や「哀愁の花びら」で使われた作品、さらに使われなかった作品もラインナップされています。
追憶、感謝、嘆き、哀しみ…そこには2人にしかわからない気持ちの通い合いがあった事でしょう。

12曲はどれもあまりに美しく、アンドレのピアノとマイケル・ファインスタインの甘い声、さらに美しいデイヴィッド・フィンクのベースが切ないほどです。

仕事をしていると、アーティスト同士のちょっと複雑な切ない歴史がみえる時があります。
音楽はそれだけ人の心を如実に映し出してしまうものだとも言えます。

オペラ「欲望という名の電車」の作曲で現在でも現代作曲家として知られていますが、世の中ではジャズやポップスでも王道を歩くアンドレ・プレヴィン。
そんな大御所アンドレ・プレヴィンのプレイベートな横顔をふと見た事で、アンドレ・プレヴィンを身近に感じられました。
音楽の仕事をしている事が貴重に思えるのはこんな時だったりします。

秋の訪れには夜が長くなります。そんな時にはこんなCDはおススメです。


"Change of Heart- The songs of Andre Previn"


posted by カオリン at 21:33| 東京 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする